「こんな会社辞めてやるー!」とつい感情的になっては頭に浮かぶ"転職"。今回はマイナビニュース会員のうち、会社員503名を対象に、もし自分が転職するとしたら最も大事な条件は何かを調査した。
Q. 自分がこれから転職するとしたら、転職条件として最も大事だと思うことを教えてください
給与 33.2%
仕事内容 32.2%
勤務地 13.7%
待遇 11.1%
福利厚生 5.2%
Q. その理由を教えてください
給与
- 「やはり転職するからには今より給与が上がることが前提で考えたいから」(41歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
- 「リスクをとるからには給与アップしかない」(43歳男性/教育/営業関連)
- 「今の生活レベルは落とせない」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
- 「1番の自身に対しての評価と思うので」(54歳男性/繊維・アパレル/クリエイティブ関連)
- 「モチベーションを上げていきたいので」(36歳女性/専門店/販売・サービス関連)
仕事内容
- 「どれだけ給料、福利厚生がよくても、自分が仕事内容に不満や不慣れがあるとできないし、長続きしないから」(39歳女性/百貨店/事務・企画・経営関連)
- 「その仕事に興味が持てるかどうかが、最大のモチベーションになると思うので」(35歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
- 「やりがい、自分の適正」(40歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
- 「今持っているスキルを活かした仕事がしたい」(60歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
- 「自分のできる事を最大限活かせるかどうか。やりたい事よりやれる事」(47歳男性/サービス/営業関連)
勤務地
- 「ほぼ毎日の事なので、絶対に近場が良いと思うから」(54歳男性/教育/IT関連技術職)
- 「長い通勤時間は想像以上にストレスなので」(44歳女性/信託銀行/事務・企画・経営関連)
- 「子供が小さいし保育園の送迎があるから近場が良い」(42歳女性/官公庁/公共サービス関連)
- 「これから介護が必要となる可能性があるから」(46歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
- 「通勤時間が長くなって家族との時間が減るのは避けたい」(49歳男性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
待遇
- 「給与がよくても、休みがとれなかったり、サービス残業などでは困る」(42歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
- 「週休二日制のところで働きたい」(54歳男性/建設・土木/メカトロ関連技術職)
- 「プライベートの時間を何より大事にしたい。有休の取りやすさや就業時間の早さが重要」(39歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/その他技術職)
- 「待遇が悪い職場は全体的に殺伐としていてモチベーションが保てそうにないから」(41歳男性/化粧品・医薬品/事務・企画・経営関連)
- 「メンタルヘルスを考えると、これが重要だと思う」(49歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
福利厚生
- 「住宅手当、家族手当等の充実」(61歳男性/専門商社/営業関連)
- 「何より休めるかがワークライフバランスの中で最も大事だから」(26歳女性/ガラス・化学・石油/IT関連技術職)
- 「年金や保険が不安だから」(55歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
- 「福利厚生が整っていると、安心して働けるから」(56歳男性/専門店/販売・サービス関連)
その他の回答
- 「人間関係: 人間関係がうまくいかないと精神的に続いていかないと思う」(43歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
- 「バランス: 子供がいるため給与がよくても夜勤等はできないし、待遇や福利厚生が良くても家から遠いと保育時間に間に合わないため」(31歳女性/その他/その他・専業主婦等)
- 「笑顔で働けるところ: 働きがい・生きがいが、一番幸せを感じられる」(62歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
- 「職場の雰囲気: 職場でのモチベーションをあげるためには、職場の雰囲気が重要であるから」(47歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
- 「社風や文化: 仕事に持続できるやり甲斐を感じるためにはチームワークが重要であり、社風や文化が影響を与えるから」(39歳男性/通信関連/事務・企画・経営関連)
総評
もし転職するとしたら、その条件として最も大事だと思うこと、1位の「給与」(33.2%)と僅差で2位の「仕事内容」(32.2%)の2つの選択肢が多くの人に選ばれた。
「給与」を選んだ人の意見を見ると、安定を捨てて転職というリスクを負うからには「今より給与が上がること」という大前提がないと踏み込めない、という気持ちがあるようだ。「給料が下がりたくない」「給料減るなら今の仕事を続ける」という声も目立っていた。とはいえ、転職当初は給料ダウンというのは往々にしてよくあることのようなので、目先の数字ばかりにとらわれず大きな視野で考えることも必要かもしれない。
「仕事内容」と答えてくれた回答では、待遇や福利厚生だけに捉われず、仕事に満足していないと「続けられない」「結局長続きしない」と考えている人が非常に多かった。「自分に合った仕事内容」「自分のスキルを活かせる仕事」に就きたい、という意見も見られた。
「勤務地」(13.7%)や「待遇」(11.1%)、「福利厚生」(5.2%)では、通勤時間や休暇などに触れるコメントが多く、「仕事以外の時間が欲しい」「プライベートな時間を大切にしたい」という気持ちが伺えた。家族との時間を過ごせること、子供の行事に合わせて休みが取りやすいことは、既婚者にとっては非常に優先順位の高い条件のようだ。
その他、「人間関係に問題がないこと」や「職場の雰囲気」「社風」など、精神的に働きやすい環境を求める意見も散見された。転職先を探すときには、このように自分の中での優先順位をクリアにしておくと、失敗しにくいのかもしれない。
調査時期: 2018年4月20日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 会社員503名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません