ゴールデンウィークも半ば、予定はないけれど、せっかくの休みだから有意義に過ごしたい……そんなあなたには"読書"がオススメ! KADOKAWAのビジネス書宣伝担当に、連休中に読んでおきたい、仕事に役立つ書籍を5冊選んでもらったので紹介しよう。

「うまくいっていない」「もっとラクをしたい」あなたへ

  • 『ライフハック大全――人生と仕事を変える小さな習慣250』(堀 正岳/1,500円)

まずオススメしたいのが、ライフハック、IT、文具などをテーマとしたブログ「Lifehacking.jp」を運営する堀正岳氏の著書『ライフハック大全――人生と仕事を変える小さな習慣250』(堀 正岳/1,500円)。これまでに収集し、実践してきたライフハックの中から250項目を厳選し、紹介している。

ライフハックとは、人生(ライフ)の問題をあざやかに解決(ハック)するという言葉から誕生した、IT時代の仕事術のこと。まったくの初心者でも実践できるToDoリストの書き方から、人生をゆるやかに変えるためのテクニックまで、ありとあらゆるライフハックが網羅されている。

もともとライフハックには、「人生をもっとラクにしよう」「もっと楽しくしよう」といったメッセージが込められている。「うまくいっていない」「もっとラクをしたい」「わずらわしい物事から解き放たれたい」といった気持ちが日々の仕事や生活の中である人にはピッタリの1冊と言えるだろう。

本書で紹介されている250のライフハックの中から、興味がわいたものをまずは1つ試してほしい。その効果に驚くはずだ。

一流ビジネスパーソンの"生産性の秘密"とは

  • 『仕事の「生産性」はドイツ人に学べ 「効率」が上がる、「休日」が増える』(隅田 貫/1,400円)

ドイツではなぜ、日本に比べて労働時間が年350時間少ないにも関わらず、日本の1.5倍の生産性を維持することができるのか。ドイツのビジネス業界に20年身を置いた著者が、一流ビジネスパーソンの生産性の秘密に迫ったのが『仕事の「生産性」はドイツ人に学べ 「効率」が上がる、「休日」が増える』(隅田 貫/1,400円)だ。

「そもそも残業しない、と決めている」「決定はすぐやる、作業は明日でいい」「会議は、その目的をはっきりさせる」「休暇の予定を社内で見える化」「"上下"の報・連・相は限定的」「超・簡潔なメール文」……

こうした働き方の背景には、「労働を人生の中でどう位置づけているか」「自立・独立の意識」「優先順位をつける考え方」「コミュニケーションのとり方」など、日本とは違う考え方があると著者は分析する。

一つのヒントとして取り入れられたら、生産性が高まり、快適な働き方に近づくことができるかもしれない。

最速の時間で、最大の成果を出す思考法

  • 『複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考』(木部 智之/1,400円)

・頭の中がごちゃごちゃで、仕事が前に進まない
・次から次へと問題が起こって、スケジュールが遅延している
・アイデアが出てこない
・上司から、膨大なデータを整理しろと言われて困っている

こんな悩みにぶつかっている人にはぜひ、『複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考』(木部 智之/1,400円)を手にとってみてほしい。紙に2本の線を引くだけで、頭がすっきり、複雑な問題が一瞬でシンプルになる……そんな2軸思考について解説をしている。

著者は、新卒でIBMに入社以来15年間「トラブルプロジェクト」に関わってきた、日本IBMエグゼクティブ・プロジェクト・マネジャーの木部 智之氏。人が足りない、スケジュールが迫っているなど問題が山積する中、目の前の状況を解決するために生まれたのが「あらゆる問題を、タテとヨコの2軸で整理して考える」=2軸思考という方法だったという。

2軸思考は「世界一シンプルなフレームワーク」。何よりのメリットは、難しいノウハウが一切必要ないという点で、生まれつきの頭の良さや仕事経験なども関係なく、誰でもすぐに実践できると、著者は語っている。

問題解決、アイデア出し、コミュニケーション、資料作成……。

あらゆる場面で「思考のスピード」が格段に上がり、最速の時間で最大の成果が上がっていくのを実感できるはずだ。

経済学の学びなおしに

  • 『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』(井堀 利宏/1,500円)

連休中、学びなおしをしたい人にオススメなのが、シリーズ累計部数・50万部を超える「大学4年間」シリーズの1作目『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』(井堀 利宏/1,500円)。

本シリーズでは「経済学」のほか、「経営学」「哲学」「マーケティング」など、さまざまな学問をテーマにしてきたが、どの書籍も大学4年間で学ぶ内容が分かりやすく、簡潔に解説されていると好評だ。

本書は著者である井堀 利宏氏が東京大学で20年以上教えてきた「ミクロ」「マクロ」のエッセンスをぎゅっと凝縮し、初めて経済学を学ぶ人向けに解説したもの。1項目は約30分で読め、全20項目、合計10時間で読み終えることができる。

「経済ニュースが分からない……」という人の最初の1冊として、経済学部だった人は「復習」として。これからの時代を生き抜くために、全ての日本人に必要とされる教養としての経済学を身につけよう。本書を読み終えた後には、経済ニュースの見え方が変わっているはずだ。

「語彙力ブーム」を生んだ著者のベストセラー

  • 『語彙力こそが教養である』(齋藤 孝/840円)

最後に、昨今の語彙力ブームの端緒となった、明治大学の教育学者・齋藤 孝教授のベストセラー『語彙力こそが教養である』(齋藤 孝/840円)をおさえておこう。

語彙力とは「多くの言葉を知って、的確に使える力」のこと。

・上司や取引先に感想を述べるときに「ヤバイ」を連発していたら?
・クレーム対応で的確な言葉遣いができていなかったら?
・デリバティブといった金融用語を知らなかったら?

ビジネスで言葉を知っていることを求められる場面はことのほか多いが、本書では、語彙力の重要性を説いた上で、語彙力を高めるためのさまざまな「語彙トレ」を提案している。例えば言葉をインプットする方法として、読書のみならず、テレビやインターネットの活用も訴えている点はユニークだ。

・中国の古典に書かれた出来事から生まれた数々の故事成語には、先人たちの知恵が詰まっている
・「ゆるキャラ」や「マイブーム」という言葉から、発案者・みうらじゅんさんならではの世の中の切り取り方が分かる

などという記述を読めば、普段何気なく使っている言葉の由来にも関心が生まれるだろう。言葉を通じてさまざまなモノの見方を自分のものにすること……それこそが教養を身につけるということだと、実感できる1冊だ。


自分の働き方を見返す機会に、また、連休明けの仕事に向けてのモチベーションアップに、ぜひこれらのビジネス書を活用してみてほしい。

※価格は全て税別