女優の樹木希林(75)が、27日に放送されたフジテレビ系バラエティ特番『さんまのまんま 春SP』(19:57~21:55)で、ゲストとして共演したほぼ全盲の漫談家・濱田祐太郎(28)に助言し、濱田を感動させた。

  • 濱田祐太郎 樹木希林

    濱田祐太郎(左)、樹木希林

さんまと樹木の前でネタを披露することになり、「やりにく! 大ベテラン二人の前で」と苦笑する濱田。網膜はく離で左目を失明している樹木は、さんまの「樹木さんも病気をして」に「片目しか見えない」と答える。

しっかりと笑いを取っていた濱田だが、ネタを終えると「すみません。まだまだ実力不足で。これからがんばります」と反省も。すると樹木は濱田の手に触れながら「あんまり焦らないでやった方がいいかもしれないと思った」「もちろん面白さはあるんですけど、十分存在そのものがあるから、間も必要かなと思った」と正直な感想を伝えた。

さんまは「なるほど、すばらしいな」と樹木の言葉に感嘆し、「お前が目が不自由なのを世間のみなさんは知ってはるから、全然待てんねん。そういうことですよね?」と解釈。樹木は、「才能を1つ持ってるということ。目が見えないことは1つの個性だから。そこは大事に。ゆっくりで」と語り、「ゆっくりすぎてもダメだけど、あなたが休みたいなと思った時にふっと間があっても」と助言した。

「もっと間があっても"もつ"ということや。本当に良いことおっしゃいました」と胸を打たれた様子のさんま。濱田は、「こんな良いアドバイス初めていただきました」と感動をあらわにし、「僕としては、どうしてもお客さんに『これ笑っていいのか』考えられると思っていたので」と間の取り方について語っていた。