アイドルグループ・嵐の櫻井翔が19日、東京・日本大学 桜上水キャンパスで行われた主演映画『ラプラスの魔女』(2018年5月4日公開)の地球科学科特別講義に、広瀬すず、加藤央之教授、竹内真司教授とともに登場した。

  • 櫻井翔

    櫻井翔

同作は小説家・東野圭吾のデビュー30周年記念作品で発行部数は28万部を突破し、原作権の獲得には12社が競合したという。連続しておきた不審死の調査を担当することになった地球化学の研究者である大学教授・青江修介(櫻井)は、謎の女・円華(広瀬すず)とともに行動をともにする。櫻井演じる青江が地球化学の教授であることから、同大学文理学部地球科学科と化学科の学生約500名を前に特別講義が行われた。

教授が映画の中の現象を検証するために用意した「数値モデルによる水槽実験のシミュレーション」や、小型竜巻発生装置に、櫻井も「がっつり授業ですねこれ」と驚いた様子。広瀬は「映画の世界という感覚で現象を見ていたので、実際に実験をやって楽しかったです。ちょっと非現実的なものが多いのかなと思ってたんですけど、身近に感じられる」と感心していた。

櫻井は「何年生がいるのかなあと思いながら聞いていた」と明かし、「1年生」「2年生」と実際の先生のように手を上げさせていく。4年生まで確認し、「満遍なく集まってくれたんですね。ありがとうございました」と改めて学生たちに感謝した。

「よく映画の取材で『未来が見れたらどうしますか?』なんて聞かれる。そういった意味ではみなさん、大学1年生から4年生、未来の可能性がいっぱい詰まってる最中だと思うんですよね。当然今はそんなこと感じられないと思うけど」と学生たちに真摯に語りかける櫻井。「僕も大学生の時に何やってたかって、ほとんど友達と酒飲んでただけだけど、まあそんな友達と繋がっていたりもするわけ」と笑顔を見せ、「勉強もすごく大切だけど、一生の付き合いをできるような友達との時間はこういう時間でしか育めないと思うから」と持論を述べた。

最後に櫻井が「そういう時間を大切にしながら学生生活を送ったら、後で振り返った時に、いい時間だったと思えるかなって、おじさん思ってます」と少し照れたように話すと、学生からも拍手が起こっていた。