歌手で俳優のディーン・フジオカが13日、東京・台場のフジテレビで行われた同局系ドラマ『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(19日スタート、毎週木曜22:00~ ※初回15分拡大)の制作発表会見に登場した。
同ドラマは、ディーン演じる柴門暖が、冤罪で地獄に突き落とされた環境から這(は)い上がり、自らを陥れた者たちへ復讐していく物語。会見にはファンも詰めかけ、ディーンは「最近ずっと1人で閉じ込められたり、拷問受けたりしてる感じだったので、これだけ多くの人に向き合うと、ちょっと緊張してます(笑)」と第一声を発した。
ディーンはあらためて、今作の役柄について「牢屋にぶち込まれた後は、なんで自分がそうなったのか分からないという絶望と混乱の心境でした」と説明。会場には、収監後の劇中の写真が映し出されたが、「これはきれいなほうです。肌はもっと真っ黒で、殴られたり、拷問されてボコボコになって血だらけになって、口の中や歯も真っ黒みたいな感じ。粉じんを頭にかぶるので、ちょっと動くと自分の頭から出てくる粉じんでむせちゃうこともありました」と過酷な撮影を明かし、「本当にトラウマですね」と振り返った。
さらに、「スタッフの汚しの技術が本当にすごくて、臭いまでリアルなんですよ」と、テレビの画面から伝わらない部分までこだわっていることを紹介した。
そんなディーンの姿に、公安警察役の高橋克典は「どの姿もいいですねぇ」となぜかご満悦。暖の婚約者役の山本は「今日まで見ていなかったので、私が別の場所で生きているときにこんなことになってたんだと思うと、すごい泣けてきちゃいました」と、同情していた。
一方、暖の最大の復讐の矛先となる恋敵役を演じる関ジャニ∞の大倉忠義は「初めて現場でご一緒させてもらったときに、控室の広いところで、ずっと逆立ちの練習をされてたんです。ミステリアスな方だなと思って」と、ディーンの奇行を目撃。当人は「そんなのやってましたっけ!?」と無意識だったようだが、「たぶん、CMで逆立ちする仕事があって、それの練習だと思います」と推測した。
だが、CM撮影が終わっても逆立ちをいていたそうで、「囚われているシーンを撮影していたときも、たしかに廊下で逆立ちしてましたね。ずっと縛られたり、狭い穴を通ったりしてると、体を動かしたくなってきちゃって、それで逆立ちやってました(笑)」と、気分転換にもなったことを振り返っていた。