総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリアが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」はこのほど、2018年3月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表した。それによると、転職求人倍率は、前月比-0.04ポイントの2.49倍で、求人数は前月比100.9%、前年同月比111.7%となり、調査開始(2008年1月)以来の最高値を6カ月連続で更新した。
業種別で、求人数が増加したのは9業種のうち「IT・通信」「メディア」「メディカル」「メーカー」「商社・流通」「小売・外食」の6業種で、特に「メディカル」(前月比103.1%)、「メーカー」「商社・流通」(ともに前月比101.5%)が伸びた。
職種別で、求人数が増加したのは11職種のうち「営業系」「企画・管理系」「技術系(電気・機械)」「技術系(メディカル)」「技術系(化学・食品)」「クリエイティブ系」「販売・サービス系」「事務・アシスタント系」の8職種で、特に「販売・サービス系」(前月比109.5%)、「技術系(化学・食品)」(前月比103.8%)が伸びた。
DODA編集長の大浦征也氏によると、3月は、年度末にかけて転職希望者が減少するとみていたが、増加する結果になった。首都圏、中京圏、近畿圏以外の地域を希望勤務地とする転職希望者が増加し、地方都市の求人数も増えているために、希望に合った職場を求めて全国各地で転職活動をする人が増えているそうで、求人数は前月同様、高い水準を維持しているという。4月以降も企業の採用意欲は引き続き旺盛で、今年度も求人数は多い状況が続く見込みだそうだ。