世界遺産アカデミーはこのほど、「世界遺産検定を受検した20代に聞く『世界遺産と仕事』」を発表した。同調査は、「第30回世界遺産検定」(2017年12月17日開催)の公開会場で実施した「世界遺産と仕事」にまつわるアンケートのうち、20代受検者の回答を基にまとめたもの。
世界遺産に携わる仕事をするとしたら、どんな仕事をしたいか尋ねると、「世界遺産を案内する」が39%でトップ。回答者からは「見ただけではわからない遺産の魅力を説明したい」「歴史や文化などの知識を織り交ぜて案内したい」などの積極的な声が多く寄せられた。2位は「世界遺産の情報を発信する」(13%)で、「誰かに世界遺産の魅力を伝える仕事」が上位を占めた。
次に「世界遺産を案内する仕事」と答えた人に対し、「実際に案内をしたい世界遺産」を聞いたところ、1位に選ばれたのは「古都京都の文化財」(75票)。以下、2位「広島平和記念碑(原爆ドーム)」(25票)、3位「モン・サン・ミシェルとその湾」(24票)、4位「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」(20票)、5位「厳島神社」と「姫路城」(各16票)と続いた。
トップ10のうち9件に日本の遺産が入っており、コメントには「外国人に日本の魅力を伝えたい」「地元の世界遺産の魅力を、世界の人々に知ってもらいたい」といった声が多くみられた。