ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説する『池上彰のニュースそうだったのか!!』。24日(18:56~20:54)の放送では、「数字でわかる実は知らない日本」と題し、日本の教育や公務員などについて「数字」によって説明していった。

  • 池上彰氏

    池上彰氏=テレビ朝日提供

「数字でわかる実は知らない日本」というテーマは以前好評だった企画の第2弾。最近、財務省などの公務員がニュースで話題になっていることを踏まえた、池上氏の発言がきっかけだったそうだ。テレビ朝日の丹羽敦子プロデューサーは「そもそも『官僚』と呼ばれるのはどんな人?、その中でも国会の答弁に出てくる局長や事務次官はどんな人? など、疑問に思ってる方も多いと思うんです。そこで、それらを分かりやすく解説しようよ、という池上さんの発案だったんです」と言い、財務省については、池上氏もまだ解説したいことがあるそうで、今後も番組で取り上げる予定だ。

番組ではもうすぐ新年度ということで、学校の話題も取り上げた。NHKの社会部時代に文部省(当時)を担当していたこともあり、教育についてもかなりの知見があるという池上氏。最近では、教科書の執筆や、監修もしているという。「打ち合わせでも、語りだすと止まらないほどです。いつもおっしゃってるのが、『日本は教育を短期的に考えすぎて、場当たり的対策しかできていない』ということ。今回、1960年代からの授業時間数の推移をご紹介しましたが、それを見ても授業を増やしたり減らしたり、ブレブレなのがお分かりいただけるかと思います」(丹羽P)。

また丹羽Pによると、池上氏が今回、一番こだわったのが「プログラミング教育」だったという。この「プログラミング教育」は、目的通りに動かすためにはどういう手順を踏めばいいのか、という論理的思考を培うための教育のこと。池上氏の「スタジオでゲストの人にやってもらおう! 実際にやってみないとわからないよ!」という一言で、放送ではビビる大木と磯野貴理子が挑戦し、なかなかの腕前を見せていたように見えた。しかし丹羽Pは「実は結構大変でした。放送の何倍もの時間をかけてやってます」と裏話を明かす。

そしてリハーサルでは、池上氏も「プログラミング教育」に挑戦したが、苦戦をしいられていたとのこと。「宇賀(なつみ)アナは飲み込みが早くて、あっという間にマスターしてましたね。『若い時からパソコンに親しんでいるとやっぱり違うんだな』と池上さんもボヤいてました」(丹羽P)と、テレビ画面の中ではなんでもスマートにこなす池上氏の意外な姿が見られたそうだ。

次回(31日18:56~)では、日本にある省庁がどんな仕事をしているのか、池上氏が分かりやすく解説。さらにはサウジアラビアを現地取材し、脱石油で新たなビジネスを始めようとしている一面など、世界でもっとも入国しにくいと言われる同国をわかりやすく解説していく。