ヤマハ発動機は13日、水冷直列3気筒845ccエンジンを搭載したスポーツツーリングモデル「MT-09 TRACER ABS」をマイナーチェンジし、4月20日より名称を「TRACER900 ABS」として発売すると発表した。また、上級バリエーション「TRACER900 GT ABS」を追加設定し、6月15日に発売する。
「TRACER900 ABS」は、高いスポーツ性はそのままに、より快適な乗り心地とツーリング機能が強化されている。主な特徴は、形状変更と表面積の拡大により、高速走行などでライダーへの風の影響を抑える新型フロントスクリーンの装備や、機敏な走行を支える新設計ハンドルバーとブラッシュガードの装備。
さらに、ツーリングモデルならではの快適性に貢献する新しい前後シートの設定、サイドケースの装着に配慮しながら、サイドカバー形状と調和したサイドケース用マウントの設定、60mm延長によって高速走行時や旋回時の優れたトラクションを支える新設計の高剛性リアアームの設定、優れた整流効果など快適なツーリング性能を生み出しながら質感を高めた新しいスタイリングなども特徴となっている。
上級バリエーション「TRACER900 GT ABS」は、標準モデルをベースにサスペンション性能の向上および調整範囲を広げるフルアジャスタブルフロントフォークを搭載したほか、ライダーの好みに合わせてプリロード調整可能なリモート操作機構採用のリアサスペンションの搭載、様々な情報を表示するフルカラーTFT液晶マルチファンクションディスプレイの採用、長距離走行の疲労を軽減し快適なライディングを支援するクルーズコントロールシステムの採用、グリップウォーマーの搭載などにより、スポーツツーリング性能の充実を図っている。
価格は、「TRACER900 ABS」が111万2,400円、「TRACER900 GT ABS」が119万8,800円(どちらも税込)。