■総評 お弁当のおかずランキング

調査の結果、お弁当に入っていたら最も嬉しいおかずは、「唐揚げ」が30.8%を集め、堂々の1位に輝いた。2位は「卵焼き」(19.1%)、3位「ハンバーグ」(9.0%)、4位「エビフライ」(8.5%)、5位「しょうが焼き」(7.9%)、7位「ウインナー」(5.6%)と、上位にはおなじみのメニューが並んでいる。

通常の料理とは違い、お弁当は作ってから長時間持たせなければならず、また持ち運びをすることが前提となるなど、さまざまな制約がある。衛生面からナマモノは使いにくく、汁物も移動には向かないため避けた方がいい。冷めてもおいしいことやご飯と合うこと、彩りやコスト、栄養バランスのことも考えなければならず、なかなか難度の高い料理ジャンルと言えそうだ。

今回のアンケートで1位となった「唐揚げ」は、上記に挙げた条件の多くをクリアする優れたおかずだろう。選んだ理由にも、「冷めてもおいしいし、何よりもヴォリームがあってご飯も進む」と、絶賛の言葉が並ぶ。色味はやや地味かもしれないが、育ち盛りの子どもたちにとっては大した問題ではないのかもしれない。

2位「卵焼き」も簡単に作れて、しかも満足感の高いおかずとして広く認知されている。定番かつ、その家庭ならではの味付けもあって、遠足などの行事でお母さんの作ってくれたお弁当を思い出す人も多いようだ。

3位「ハンバーグ」、5位「しょうが焼き」は、肉系のおかずとして高い支持を得た。そのおいしさと、食べたときの満足感や見た目の豪華さを評価する声が寄せられている。4位「エビフライ」はやや趣が異なり、入っていることでスペシャル感を感じる高級品として、一目置いている人がいることがうかがえる。7位のウインナーは、一昔前であればもっと上位に来ていたおかずかもしれない。タコさんの形に包丁を入れた赤いウインナーを懐かしく感じ、テンションが上がる人もきっと多くいることだろう。

外食と異なり、手作りのお弁当を広げる瞬間というのは、年齢がいくつになっても心躍るものだ。日本独自とも言えるこのお弁当文化、いつまでも大切にしたいと感じさせるアンケートとなった。

調査時期: 2018年2月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,009人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません