俳優のディーン・フジオカが7日、都内で行われた映画『坂道のアポロン』(3月10日公開)の公開直前イベントに、知念侑李、中川大志、小松菜奈、三木孝浩監督、綾戸智恵とともに登場した。

同作は小玉ユキによる同名コミックを実写映画化。フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」でアニメ化され、本格的なジャズサウンドが話題となった。周囲に心を閉ざした転校生・西見薫(知念)が、同級生の川渕千太郎(中川)、迎律子(小松)との交流を通してジャズに目覚めていく。

綾戸は知念と中川による同作の演奏シーンについて「ほんまにすごいなあとびっくりしました。あのプレイは。参りました」と称賛。ディーンが「僕も吹いてた……」と寂しそうにすると、綾戸は「あんたは顔が先に出てしまう。顔で『ああ〜』って鼻の下が伸びてしまって」と、ディーンのハンサムっぷりにやられている様子だった。

さらに「昔は、日本って楽器を触る時のモーションがアメリカ映画より緩いと言われて。『アメリカの方がピアノを弾いているリアルさがある』とか。でも(『坂道のアポロン』は)リアルで、ほんまにいけるんちゃうの? って怖かったくらいすごかったです」と弾丸のように知念を讃える。続いて「嬉しそうな顔して叩く! 私のバンドで叩いてみる?」とドラムに誘われた中川は「嬉しいですね。音楽、ジャズを愛されているプロの方からこういうお言葉をいただけるのは」と恐縮した。

トランペットを担当したディーンが「たぶん一番危なかったですね、僕が」と謙遜すると、綾戸は「いやいやもうクール! わかるやろ!」と興奮。ディーンは「チェット・ベイカーを意識してやってました。リハーサルでは『モノマネしますね』なんて言って」とエピソードを披露し、中川も「本当にオリジナルとそっくり!」と頷いていた。