猫は比較的飼いやすい動物であると言えます。基本的な道具は「トイレ」、「ご飯皿、お水皿」があればとりあえずは暮らしていくことはできます。しかし猫グッズも絶えず進歩しています。私自身も猫の飼い主としてこれまで様々な猫グッズを試してきました。今回は個人的に今使っているオススメの猫グッズを紹介します。

  • 獣医師オススメの飼育グッズ

獣医師オススメの猫グッズ7品

「杉にゃん 天然木製 本能の爪研ぎ L」

  • 杉にゃん 天然木製 本能の爪研ぎ L

爪とぎは木製派です。ツメを研ぐのに木の柔らかさが適していて、うちの猫はみんな木製のものを愛用しています。また多投飼育だとすぐにボロボロになってしまいますが、木製は耐久性がよく、クズも少ないです。今使っている「本能の爪とぎ」は適度に溝が入っており、猫が爪とぎと認識しやすい点も良いです。体重4~6kgの猫は溝が大きいLサイズ(15×60cm)が適しているでしょう。

「廣田工具製作所 ペット用爪切り」

  • 廣田工具製作所 ペット用爪切り

数あるペット用爪切りの中でも、切れ味、耐久性に優れているのがこのギロチンタイプの爪切りです。猫は爪切りを嫌がりますが、その理由のひとつが爪を切った時の振動を嫌がっているのではないかと思います。振動を抑えるには切れ味が良い爪切りを使うことです。ギロチンタイプは刃の噛み合わせが良く、誰でもうまく使うことができます。こちらは犬用ですが小型・中型犬用であれば猫でも使えます。

「タニタ デジタルベビースケール」

  • タニタ デジタルベビースケール

ペット用体重計も発売されていますが、人間の赤ちゃん用でも代用できます。このベビースケールは10g単位で20kgまで測定できます。過去最高体重の猫が12kgでしたので機能的には十分です。猫は体毛に覆われているので痩せてきてもなかなか気がつきません。月に1度は体重測定しましょう。

「カテリア スイムタオル」

  • カテリア スイムタオル

水泳用の吸水速乾タオルです。これは猫のシャンプー後に身体を拭くのに役に立ちます。猫の毛は人間よりも細く、密に生えているため乾かすのが大変です。ドライヤーが苦手な猫でもスイムタオルで全体を拭けば自然乾燥の時間も大幅に短縮できます。

「ネズミ羽、木製品釣竿ストレッチロープ」

  • ネズミ羽、木製品釣竿ストレッチロープ

おもちゃを選ぶ際に、まず気をつけるのは飲み込む危険性です。このネズミは体長7cmほどあり、簡単には飲み込めません(それでも大きい猫は注意)。また耐久性が高いのでうちのようなパワフルな猫でも思いっきり遊ぶことができます。棒を使って動かしても良いですが、投げて遊んでも喜びます。

「ペティオ けりぐるみエビ」

  • ペティオ けりぐるみエビ

猫が蹴って遊ぶぬいぐるみを「けりぐるみ」と呼びます。いわゆる猫キックと呼ばれる、前足で抱きかかえながら連続で行う蹴りをしやすい形になっています。このエビタイプはエビの尻尾がシャカシャカなったり、ハサミが猫を刺激したりと、普通のけりぐるみより猫が夢中になる工夫がされています。オブジェとしてかわいい点もポイントが高いです。

「BOS うんちが臭わない袋」

  • BOS うんちが臭わない袋

トイレ掃除をこまめにしていても、ゴミ回収の日までは自宅で保管しておかなければいけません。その間の臭いを軽減するのがこの「うんちが臭わない袋」です。個人的には猫トイレに付属のスコップを使わず、この袋を反転させ手袋のようにして使っています。そうすることで、固まった猫砂や便がほころぶのを避け、より清潔な状態を維持することができます。

まとめ

今回紹介したものは実際に私が使って、また愛猫が喜んで使っているものだけをあげています。最終的に個々の猫の好みがあるのでせっかく買っても使ってくれないこともありますが、試してみてはいかがでしょうか。猫グッズは毎年たくさん新商品が発売されます。みなさんのオススメ猫グッズがあれば私にも教えて欲しいです。

山本宗伸

獣医師。猫の病院 Syu Syu CAT Clinic で副院長を務めた後、マンハッタン猫専門病院で研修を積み帰国。現在は猫専門動物病院 Tokyo Cat Specialistsの院長を務めている。ブログ nekopeidaも毎月更新中。