女優の仲里依紗が、浮気されてしまう妻(=サレ妻)を演じるテレビ朝日系ドラマ『ホリデイラブ』(毎週金曜23:15~ ※一部地域除く)。23日に放送された第5話では、高森杏寿(仲)が一時の過ちで黒井と名乗る男(山田裕貴)とホテルに行ったことが、夫・純平(塚本高史)に暴露され、ようやく修復に向かっていた高森夫妻の夫婦関係が崩壊してしまった。

その暴露をしたのは、純平の浮気相手・井筒里奈(松本まりか)だが、彼女が家を出る準備を進めると、それが夫・渡(中村倫也)にバレて修羅場に。飯田爽プロデューサーが、撮影現場の裏話を含め、2つの夫婦が崩壊していったこの第5話を振り返る。

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    仲里依紗=23日放送の『ホリデイラブ』第5話より=テレビ朝日提供

"仲里依紗"と"杏寿"の切り替えが自在

飯田Pは、今回の見どころを「『天才肌・仲里依紗の涙!』、そして『究極にゆがんだ井筒夫婦愛の末路!』の2点と言えるでしょう」と総括。杏寿は、純平の浮気が発覚した第1話よりも、たくさんの泣くシーンが流れた。ホテルに行った相手を「最後までしてない」「よく知らない人」「もう連絡がつかない」と正直に伝えるも、事実を言えば言うほど、純平にはショックな形で響いてしまう事態の皮肉さに、「とてもリアリティがあり、杏寿のもどかしさや、ふがいなさ、情けなさがグイグイ伝わるシーンでした」(飯田P)と評価する。

そんな杏寿を演じる仲について、飯田Pは「天才肌・職人型女優だと思います」と分析。「スタートとカットの間は杏寿になりきり、悲しみや葛藤の表現は秀逸。でも、普段の仲さんは客観的な目線でポジティブに"サレ妻"役を楽しんで演じてくれていて、現場ではケロっとニコニコしていて"仲里依紗"と"杏寿"の切り替えが自在なんです」と明かす。ネット上では、『あなたのことはそれほど』(TBS)から"サレ妻"役が続いて「かわいそう」という声も見られるが、ロケ現場の見物人にも、笑顔で手を振り返しているそうだ。

官能の修羅場は台本わずか3行

一方、井筒家の修羅場では、怒った渡が里奈を襲い、ベッドに押し倒すシーンが。この場面、実は台本上には「渡、いきなり里奈を押し倒す」「里奈、必死でもがくが渡の力が強く逃れられない」「渡、里奈の服を無理矢理脱がす」と、わずか3行しか書かれていなかったが、チーフの松田礼人監督と中村、松本の3人で、官能的かつ衝撃的なシーンに具現化していったという。

だが、飯田Pによると「実はあれでもだいぶマイルドになっており、最初は『ひえー!』と言いながら、指の隙間から見ないといけないくらい。放送されたものを100とすると、現場は148くらいのレベル」だったそう。その後、窓越しで、ひどい言葉でののしる渡に、里奈が一瞬顔を近寄せ「子供たちはいつか必ず取り返す」と捨てゼリフを吐くシーンは「愛のひとかけらも感じられない、もう戦争のような、ゆがみきった夫婦愛の末路でした」と振り返った。

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  • 第5話より=同

純平に「クソ」「クズ」の嵐

そんな第5話を見ていた視聴者は、SNSで純平に大バッシング。杏寿の浮気が発覚した後に純平と話し合うシーンでは「おい、浮気したお前に怒る資格はない!」「杏寿は未遂であってお前のほうが罪が重い!」「そもそもお前の浮気のせいでこうなったんだ!」「腹立つ!」「何様だ」「怒れる立場にない」「器が小さい」「人のこと言える立場じゃねえバカ男」「純平クソすぎる」「もう杏寿この男と別れろ」「心狭すぎだろがボケ」など、杏寿擁護・純平批難の暴風雨が吹き荒れた。

これにとどまらず、押しかけてきた里奈を家に入れたり、卵焼きを作られたりと仕掛けられてもキッパリ断れない純平に「純平くず」「りなちゃんとかちゃんづけで呼んでんじゃねえ」「蹴っ飛ばして帰られろ」「はっきり断れこのダメ男」など、最後まで絶賛罵倒の嵐に。そんな中、池谷のぶえ演じる事務員の武田さんが、会社の事務所で純平に助け舟を出すシーンでは「すべてをわかっている!」「粋すぎる!」「ナイスプレイ!」と絶賛のコメントが相次いだ。

次回は里奈の策略で純平が絶体絶命に!

次回3月2日放送の第6話では、頼もしい親友・春田(平岡祐太)の動きにより、一気に事態の全貌が。そして、杏寿は杏寿なりのやり方で、立ち上がり戦うべく決意。一方の里奈については「もう"ゆるふわ甘い女の子"ではありません。牙をむきます。純平は里奈の策略により職場で絶体絶命の危機に陥ります」。サブタイトルは「魔性の復讐」で、飯田Pは「ついに、クライマックスに突入です! ぜひお付き合いください!!」と呼びかけている。

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  • 3月2日放送の第6話より=同