ハーゲンダッツ ジャパンは2月27日、「ハーゲンダッツ 華もち 桜あん」と「ハーゲンダッツ 華もち 栗あずき」(ともに税込324円)を期間限定で発売する。濃厚なアイスクリームの上に柔らかなもちをのせた「華もち」シリーズに、ファン待望の新作が仲間入り。さらなる進化を遂げているとのことだが、早速そのお手前を頂戴したい。

  • 左から「ハーゲンダッツ 華もち 桜あん」、「ハーゲンダッツ 華もち 栗あずき」(ともに税込324円)

    左から「ハーゲンダッツ 華もち 桜あん」、「ハーゲンダッツ 華もち 栗あずき」(ともに税込324円)

あずきの立ち回りっぷりがお見事な「栗あずき」

まずは「栗あずき」から実食。通常のラインナップとは異なる、金ケシの額縁かのようなフタのデザインからも特別感が漂う。

  • あんこを考えた人は天才だと思う

    あんこを考えた人は天才だと思う

栗ぜんざいをイメージして開発されたという同商品。フタを開けるとまず初めに、ふっくらと炊き上げた粒あんが姿を現す。

  • もちを考えた人も天才だと思う

    もちを考えた人も天才だと思う

粒あんの下には、もちの層が隠れている。もちの柔らかさをより感じられるよう、普段よりやや長めに溶けるのを待つのがいいかもしれない。

  • 思わず容器ごとぶった切りたくなるほど美しい断面

    思わず容器ごとぶった切りたくなるほど美しい断面

ベースとなるアイスクリームは、北海道産小豆を使用した上品なあずきフレーバー。その中に、濃厚な栗のソースを混ぜ込んでいる。あずきアイスには、隠し味として黒糖をイン。栗のまろやかさと相まって、やんごとなきコクを生み出している。

もちとあずきの相性は言わずもがなであるが、アイスとあずきのコンビネーションも非常にハイクオリティだ。中島誠之助さんの言葉をお借りして、「いい仕事してますねぇ」と言いたくなるナイスなポジショニングを見せたあずきに拍手。凝縮された甘みがありつつも、アイスクリームの冷たさによって重さも飽きも感じず一気に食べ切れてしまう。

「桜あん」は脳が混乱するほどの完成度

続いて「桜あん」をオープン。淡いピンク色のソースは、今年目にしたものの中で最も筆者に春を感じさせてくれた。

  • つい素手で直接触りたくなるセクシーなビジュアル

    つい素手で直接触りたくなるセクシーなビジュアル

梅酢に漬けた桜の花を使用しているというソースは、見た目を裏切らない上品かつ繊細な甘酸っぱさ。清純派女優がバラエティ番組に出演し、さらに好感度が上がるというパターンを目撃したときと同じような気分を味わえる。

  • もちを伸ばすとより色気が増す

    もちを伸ばすとより色気が増す

アイスクリームは、コクのあるミルクがベース。その中に、塩漬けした桜の花びらペーストと、桜の葉パウダーを練り込んでいる。

  • ぶった切られてもなおなまめかしい

    ぶった切られてもなおなまめかしい

ソースともち、そして桜風味のアイスクリームを一緒に口へ運ぶと、頭の中には瞬時に桜もちの映像が浮かんでくる。同商品は、それほどまでに桜もちをばっちり再現した味わいに仕上がっているのだ。しかしその直後、アイスの冷たさとクリーミーさを舌が認識し、自分が何層目にいるのかが一瞬わからなくなる。

最も驚きだったのは、アイスクリームにきかせた塩加減の絶妙さだ。幼少期は苦手だったあの葉っぱのソルティ具合を、やりすぎない程度にインクルードしているバランス感覚にマッドリスペクト。

限りなく“和”な両商品を立て続けに摂取した反動で横文字が増えてしまったが、今回の「華もち」シリーズもこれまで同様、品薄になることが予想される素晴らしい出来栄えであった。自分へのご褒美としてはもちろん、嫌なことがあった日にこそ、熱いお茶とともにこの贅沢な和スイーツを食べ、和を以て貴しとなそう。