俳優・山下智久主演の『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』や、嵐・相葉雅紀主演の『貴族探偵』など、フジテレビ月9ドラマの美術セットを特集する企画展「フジテレビ セットデザインのヒミツ展2~月9ドラマ30年の軌跡~」が、横浜・放送ライブラリーで、あす23日に開幕する(4月8日まで、入場無料)。
今回は、社会現象を巻き起こしたヒットドラマを次々に生んできた"月9"(毎週月曜21:00~)が、第1作の『アナウンサーぷっつん物語』(1987年、岸本加世子主演)から30周年を迎えたことを記念して開催。会場は、時系列にそって30年の歴史を振り返ることができる構図になっており、22日に行われた内覧会から、見どころを一足先に紹介する。
月9ヒストリーエリア
30年間の全126作品の年表や台本、そして、セットのイメージ画や模型などを展示。主な作品の衣装、小道具なども見ることができる。
セットのイメージ画。月9ドラマは当初、一般庶民から程遠い"夢物語"が描かれていたが、バブル崩壊と時を同じくして『東京ラブストーリー』(91年)頃から現実路線に転換。いわゆる王道の"トレンディドラマ"が放送されたのは、3~4年程度の期間に集中していたのだ。江口洋介主演『ひとつ屋根の下』の柏木家のセット(左写真)は現実路線を象徴するもの。右写真は木村拓哉&山口智子主演『ロングバケーション』の瀬名のマンション。
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左は『ロングバケーション』第1話の名場面で使用されたスーパーボール。右は、劇中で実際に使われたワインボトルで、ラベルは美術スタッフによるオリジナルデザイン。出演者の直筆サイン入りで、所有者は当時プロデューサーだった亀山千広前フジテレビ社長(現・BSフジ社長)
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『恋仲』で福士蒼汰演じる葵が作った建築模型。