花粉症の症状がつらいため、薬を使って症状を緩和させている人も多い。その際、市販薬にするか、医療機関にかかり医師による処方薬を選ぶかは、個々人によって意見が分かれる。手軽に購入できる点を重視して市販薬にする人もいれば、効き目を優先して処方薬にこだわる人もいる。また、症状があまりにもひどく、心配して医療機関のお世話になるというケースもあるだろう。
それでは、花粉症の症状に悩んでいる人はどれぐらいの割合で医療機関を受診しているのだろうか。今回、花粉症に悩むマイナビニュース会員367名にアンケートを実施し、実際に花粉症のために医療機関を受診した経験がある人には、その理由も尋ねたので紹介しよう。
Q.花粉症の症状を診てもらおうと、これまでに受診した経験はありますか
はい(61.4%)
いいえ(38.6%)
Q.なぜ、医師に診察してもらおうと思ったのか教えてください
1位: 症状があまりにもひどく、不安になったので(39.8%)
2位: 市販薬よりも医師の診察のほうが安心するので(39.0%)
3位: 保険が適用されるので(32.9%)
4位: 市販薬はどれがいいかわからず、医師に診察してもらったほうが早いと感じたので(26.4%)
5位: 市販薬の効き目を実感できなかったので(23.4%)
■症状があまりにもひどく、不安になったので
・「まわりの花粉症仲間に勧められた。花粉症はけっこう重篤な病と認識したほうがよいということで……」(45歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
・「夜に鼻水が出る症状が治まらなかったから」(47歳男性/不動産/専門職関連)
・「最初は風邪かと思い、なかなか治らず受診。花粉症と診断され、2回目は何か治療法や対処法がないか、相談のため受診」(42歳女性/その他/その他)
・「目が充血しすぎて、目が開かないくらい痛くなって心配だったから」(39歳女性/教育/公共サービス関連)
・「生活に支障が出るほど辛かったから」(38歳女性/サービス/クリエイティブ関連)
・「眠れないことが多くて、仕事に支障がでているのを感じたから」(47歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
■市販薬よりも医師の診察のほうが安心するので
・「恋人も花粉症で苦しんでいて、処方薬で楽になったことを知って行ってみようと思った」(31歳女性/その他/その他)
・「副作用を含め、いろんな対処法を提案してもらえるので受診した甲斐があったと思う」(32歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「元々薬でアレルギー反応が出たことがあり、市販薬を服用できないため」(44歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「薬を飲んでも効いている時間がだんだん短くなり、薬の量が増えているのが自分でわかった。不安になりどうにか量を減らせないかと思い受診して、どんな対処法がよいか教えてもらいながら、市販薬で無いものを処方してもらおうと思ったため」(59歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
■保険が適用されるので
・「市販薬の効き目に少々不安があり、価格が高い。保険適応の処方箋がBEST」(60歳以上男性/その他/その他)
・「アレルギー検査をするのに、症状が出ている場合は保険がきくと聞いたことがあるので」(49歳男性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「保険が適用されることによって医療費が下がった」(29歳女性/建設・土木/販売・サービス関連)
・「市販薬は効き目がわからないし高いので。結局医者に処方してもらった薬の方が効き目があるし、保険が利くので結果として市販薬よりも安いから」(56歳男性/教育/専門サービス関連)
■市販薬はどれがいいかわからず、医師に診察してもらったほうが早いと感じたので
・「色々な市販薬をあれこれ試すより、医師の処方箋薬の方が効き目がありそうだから」(27歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「テレビ番組を見て、花粉症で病院に行っている方が結構いることを知って、自分も受診してみようかと思いました。市販の薬はどれがいいか迷いますので、きちんと診察していただいてよかったです」(51歳女性/サービス/その他)
■市販薬の効き目を実感できなかったので
・「市販の目薬の効果がまるでなかったから」(44歳男性/その他/その他)
・「市販薬では全く効かなかったので、一度診察してもらおうと思ったから」(51歳女性/サービス/その他)
■総評
今回のアンケートに回答した花粉症患者のうち、約6割が医療機関を受診したことがあると答えた。その理由として、約4割の人が選んで1位となったのは「症状があまりにもひどく、不安になったので」となった。最初は風邪だと思い、なかなか治らないので医療機関を受診したというパターンが多いようだ。そのほか、目のかゆみや鼻水などの症状が仕事などに支障が出てしまうほどになり、医師にかかることを決めた人も目立った。
1位とわずか0.8ポイント差で2位になったのは「市販薬よりも医師の診察のほうが安心できるので」。多くの人が自分の症状にはどんな薬があっているのか、やはり医師に判断してもらうのが最適と考えていることがわかる。3位は「保険が適用されるので」となった。保険が適用されれば、結果として市販薬よりも安くすませられると感じている人も多いようだ。
医療機関であれば、検査によって何の花粉に反応しているのかなどがわかり、飛散時期予測に合わせて早めに対策を講じることもできる。重い花粉症の症状が気になっている人は、一度医師に相談してみることを検討してみてはいかがだろうか。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2018年1月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 231名(男性157名 女性74名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート