2月18日と3月25日に放送されるTBS系ドキュメンタリー番組『世界遺産』(毎週日曜18:00~)で、日本初撮影の映像を2カ月連続で放送する。

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    イランの「メイマンドの文化的景観」

きょう2月18日の放送では、2015年に世界遺産に登録されたイランの文化遺産「メイマンドの文化的景観」を特集。普段はなかなか取材にいくことが難しいイランで、2000年以上変わらず洞窟で生活を続けているイラン高原の遊牧民にスポットを当てて取材するのは日本初。誇り高い遊牧民たちの驚くべき生活の一部を追う。

3月25日の放送では、西アフリカのコートジボワールに残された広大な熱帯雨林「タイ 国立公園」を紹介。こちらも、日本のテレビ初撮影の世界遺産で、このエリアに生息する絶滅が危惧されているチンパンジーたちが器用に道具を使っている様子を撮影することにも成功した。

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    コートジボワールの「タイ国立公園」

プロデューサーの堤慶太氏は「2015年に『メイマンドの文化的景観』は世界遺産になったのですが、その審議を傍聴している時に『これは面白そう。ぜひ撮影したい』と思いました。それから2年がかりで撮影にこぎつけました」と明かし、「世界にはまだまだ知らない世界があることを実感させてくれる所です。ぜひご覧ください」とコメント。

ディレクターの石渡哲也氏は「村で最初に会ったのが、マスィードさんという36歳の男性です。『何しに来たの?』という顔をしていましたが、洞窟の自宅に案内してくれました。日本から来た事、番組の趣旨などを説明すると、快く、取材協力を約束してくれました。彼の人柄は、素朴で、まじめ。もしかしたら、彼だけは特別なのでは・・・と、その時は思ったのですが、翌日から、会う人あう人、いい人ばかり。『イランは、良い国だな』という印象を持ちました」と語った。マスィードさんに相談すれば、近所の人たちが石窯でパンを焼く様子や、ヤギの肉を使った保存食作りの様子も撮影できて、大助かりでした」とマスィードさんとのエピソードを披露。

さらに石渡氏は、「イランの人たちは、とてもプライドの高い人たちに見えます。べつに、偉ぶるわけではありません。ペルシアから続く長い文明が、そういう雰囲気を醸し出すのかもしれません」と続け、「イランでは、“ありがとう”を“メルシー”といいます。『フランス語と一緒ですね』と言うと、『イランは古い国です。フランスが真似したんでしょ』と言われました」と語った。

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