アイドルグループ・V6の岡田准一が、中島哲也監督の最新映画『来る』(2019年公開)の主演を務めることが12日、わかった。

  • 左から妻夫木聡、黒木華、岡田准一、小松菜奈、松たか子

    左から妻夫木聡、黒木華、岡田准一、小松菜奈、松たか子

同作は第22回日本ホラー大賞を受賞した、澤村伊智の小説『ぼぎわんが、来る』(角川ホラー文庫刊)を実写映画化。得体の知れない脅威である"それ"と、迎え打つ人間たちを描く、怪作となる。中島監督が脚本も務め、劇団「ハイバイ」主催の岩井秀人が共同脚本として参加する。

岡田が演じるのはフリーライターの野崎で、霊感のある恋人の真琴(小松菜奈)とともに、"それ"と戦う。また女優の松たか子が、最強の霊媒師であり真琴の姉・琴子として参加。正体不明の"それ"に狙われる田原秀樹を妻夫木聡、その妻を黒木華が演じる。

黒木は「今回の香奈という役は、自分にとって大変大きく今までにない挑戦になります」と意気込む。また中島監督の『渇き。』で映画初出演を経験した小松は「再び中島監督とお仕事出来ることは嬉しさと怖さがあるのは正直な気持ちです」と心境を吐露しつつ、「現場に入って監督、共演者の方々と共存する中でどんな真琴が生まれるか今からワクワクします。そして、真っ直ぐぶつかっていきたいと思います」と語った。

中島監督の『告白』で主演経験のある松も「嬉しい気持ちと、何をどうすればいいのかわからない思いの両方で胸がいっぱいです」と気持ちを表す。妻夫木は「中島監督の作り上げる世界は幻想的でもあり現実的でもあり、いろんな感情が渦巻いたその世界の中で生きることをいつも楽しませて頂いています。本当に怖いものはもしかしたら……と思うような結末は新しいホラーの形となることを確信しています。楽しみにしていてください」と自信を見せた。撮影は2月上旬から4月中旬頃を予定している。

岡田准一 コメント

今回、初めて中島哲也監督とお仕事させていただくことを光栄に思っております。同世代の妻夫木聡さん、初めてご一緒させていただく松たか子さん、小松菜奈さん、何度かご一緒させていただいている黒木華さん。皆様と中島監督の世界でお芝居ができることを今から楽しみにしております。中島監督のホラーということで、怖くて脚本を読むのも大変ですが、作品の中で野崎として生きていけるように頑張ります。

川村元気(企画・プロデュース)コメント

中島哲也監督と『告白』以来、8年ぶりに映画を作れることに興奮しています。『サイコ』『エクソシスト』『シャイニング』など傑作だらけの恐怖映画の歴史に刻まれる作品を目指し、志高く映画を作っていきたいと思います。本当に恐ろしいのは“それ”なのか“人間”なのか。日本最高峰の俳優たち、そして観客とともに答えを探していく。そんな真新しいエンタテインメントを目指します。

(C)2019「来る」製作委員会