歌手で俳優のディーン・フジオカが、4月スタートのフジテレビ系ドラマ『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(毎週木曜22:00~)で、連続ドラマ単独初主演を務めることが10日、明らかになった。

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ディーン・フジオカ

このドラマは、愛、将来、自由、仕事、自尊心、すべてを奪われた実直な主人公が、自らを陥れた男たちに復しゅうし、彼らの人生、運命の歯車を狂わせていくフランスの小説『モンテ・クリスト伯』(1841年)が原作。日本では『巌窟王(がんくつおう)』として翻訳されている。

ディーンが演じるのは、冤罪で地獄に突き落とされた環境から何とか這(は)い上がり、自らを陥れた者たちへ復しゅうしていく主人公・柴門暖。愛する女性と未来の家族を奪われ、15年間という長い間の地獄のような投獄生活を送ってきた孤独と怒りが、復しゅうへの気持ちを駆り立てていく。廃人と化した獄中時代には、長髪・ひげ面というワイルドな風貌、出獄した15年後は"復しゅう鬼"であることを隠しながら美しい別人となって舞い戻るという、表と裏の顔を持ち合わせた役柄で新境地を見せる。

ディーンは「これまで数々のリメーク作品を見てきたこともあって、その壮大なスケールにプレッシャーも感じました」とコメント。その上で、「プロデューサーや監督との打合せを重ね、第1話の台本を読み、やはり壮絶な物語がそこに待っているとあらためて確信しました。共演者陣、スタッフ陣で結束し、これまでにない衝撃をオーディエンスの皆さまにお届けするために、全身全霊で演じたいと思います」と意気込みを語る。

そして、この共演陣も発表。暖の最大の復しゅうの矛先となる"恋敵"南条幸男役で、大倉忠義(関ジャニ∞)が、フジテレビの連続ドラマ初出演。暖が勤める漁業会社の先輩社員・神楽清役で、新井浩文。過去に暖を無実の罪で牢獄へ送り込んだことを隠しながら生きる警視庁公安部外事第三課の警察官・入間公平役で、高橋克典。暖の最愛の婚約者・目黒すみれ役で、山本美月が出演する。

大倉は「中々なスケール感のあるストーリーであり、そして、自分自身が今まで演じたことのない役柄に挑戦させていただけることをうれしく思います」、高橋は「歴史に残る名作の連続ドラマ化ということで、そこに描かれる一途さ、登場人物の闇、人間の弱さなども描かれる、質の高いエンターテインメント作品に参加できることをうれしく思います」とコメント。

今作は『白い巨塔』『刑事ゆがみ』などの西谷弘監督が演出を担当するが、山本は「前回の作品で西谷監督とご一緒させていただいた際に、台本だけでは想像のできない深みのある素晴らしい作品になっていたので、このドラマがこれからどんな風になるのかとても楽しみです」、新井は「『刑事ゆがみ』の浅野忠信さんみたいに、賞を取りたいです」と話している。

フジテレビの太田大プロデューサーは、ディーンの起用理由について「復しゅう心を隠しながらも、誰よりも洗練されたルックスの男。そんな主人公には、クールで知的な印象の強いディーンさんは最適な方だと思っています。しかし、最大の理由は、それ以外の表情を見せることが、斬新かつ魅力的に感じられる方だと思ったからです」と紹介。「全シーンにフックと衝撃が存在しており、完全にノンストップでお贈りできるドラマです」と見どころを語った。

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    (左から)高橋克典、ディーン・フジオカ、山本美月、新井浩文

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