近畿日本鉄道は18日、全線で2018年3月17日にダイヤ変更を実施すると発表した。特急列車は京都線などで増発。一般列車は深夜時間帯の増発や最終列車の時刻繰下げ、利用状況に応じた本数・区間の見直しなどを行う。
ダイヤ変更は生駒鋼索線を除く全線を対象に実施。特急列車は京都線を中心にダイヤを変更する。日中時間帯の京都~橿原神宮前間・京都~近鉄奈良間の併結運転は単独での運転に変更され、京都~大和西大寺間の10~15時台の特急列車(観光特急「しまかぜ」は除く)は毎時4本に。京都~近鉄奈良間の一部特急列車で編成両数も増やす。
土休日には現行の京都駅7時10分発の特急列車を現在の橿原神宮前行から鳥羽行に、現行の橿原神宮前駅10時19分発、京都行の特急列車を宇治山田駅始発にそれぞれ変更。京都駅と伊勢志摩方面を結ぶ朝の特急列車を増やし、利便性向上を図る。平日朝には名張駅を6時0分に発車する京都行の特急列車も設定。これにともない、現行の近鉄奈良駅6時40分発、京都行の特急列車は運転取りやめとなる。
特急列車はその他、大阪難波発近鉄奈良行の最終列車の5分繰下げ、一部特急列車の始発駅および行先の変更などを予定している。久居駅では9時台に近鉄名古屋行の特急列車1本、18~20時台に伊勢志摩(宇治山田・鳥羽・賢島)方面の特急列車6本が新たに停車する。
一般列車のダイヤ変更は最終列車の時刻繰下げが中心。大阪線では大阪上本町駅23時20分発の榛原行区間準急を増発するとともに、大阪上本町駅23時30分発の大和八木行急行を10分繰下げ、大阪上本町駅23時45分発の五位堂行を5分繰下げ(種別は準急から区間準急に変更)とする。始発列車の時刻繰上げなども行う。あわせて急行停車駅に大和朝倉駅・長谷寺駅が追加され、これにともない大阪上本町方面からの準急・区間準急・普通は日中時間帯を中心に、一部列車が大和朝倉駅または五位堂駅までの運転になるという。
奈良線では大阪難波駅23時40分発の快速急行を5分繰り下げ、種別を急行に変更。大和西大寺駅でこの列車と接続する京都線新田辺行、橿原線・天理線天理行の最終列車も時刻を繰り下げる。生駒線は生駒駅を平日23時36分・土休日23時34分に発車する王寺行最終列車を生駒駅23時57分発とし、発車時刻を現在より20分以上繰下げとする。けいはんな線では生駒駅を0時14分に発車する学研奈良登美ヶ丘行の列車を増発する。
南大阪線・長野線では、大阪阿部野橋駅を23時台に発車する準急を現行の4本から平日6本・土休日5本に増やすとともに、現行の大阪阿部野橋駅23時34分発(河内長野行)・23時49分発(富田林行)の準急の発車時刻を繰り下げる。
名古屋線では現行の津駅23時52分発、伊勢中川行の最終列車を12分繰下げ。これにより、近鉄名古屋駅23時10分発の特急列車(津行)との接続が可能となる。始発列車の時刻繰上げも行うほか、急行停車駅に南が丘駅・桃園駅を追加。急行は江戸橋~伊勢中川間の各駅に停車することになり、これにともない名古屋方面からの普通は津新町駅まで、賢島方面からの普通は伊勢中川駅までの運転(朝・夜の一部列車は除く)となる。