エアバスは12月14日(米ジョージア州アトランタ時間)、デルタ航空がA321neoACF(Airbus Cabin Flex:エアバス・キャビン・フレックス)を100機発注したと発表した。デルタ航空はより効率的でキャパシティの大きい航空機への将来的な需要に対応するため、エアバス単通路型機の最大機種を選定。同社のA321neo ACFには、プラット・アンド・ホイットニー社製PW1133G-JMエンジンを搭載する。

  • プラット・アンド・ホイットニー社製PW1133G-JMエンジンを搭載

    プラット・アンド・ホイットニー社製PW1133G-JMエンジンを搭載

デルタ航空はこれまでに従来型のA321ceoも数回発注しており、その合計発注数は117機にのぼる。搭載エンジンはCFMインターナショナル社製CFM56となっている。今回のA321neo ACFは、新たなドアの設置などによって客室スペースを効率的に使用することが可能で、最大4,000海里を飛行することができる。

A321はA320ファミリーの最大機種で最大240席装備する。A321neoは最新エンジンと高い空力性能、革新的客室を導入し、2020年までに20%の大幅な燃費削減を実現する。A320neoファミリーはおよそ2010年にローンチしてから96社から5,300機以上の受注を獲得し、およそ60%の市場シェアを持っている。

デルタ航空に引き渡されるA321neoの多くが、米アラバマ州モービルのA320ファミリー最終組立工場で製造される予定。デルタ航空はモービルの最終組立工場で製造されたA321を2016年から13機受領している。また、記念すべきモービルでの50機目の機体が近日中にデルタ航空に引き渡される予定となっている。モービルの最終組立工場は月産4機を製造しており、現在さらなる増産について検討されている。

エアバスは長年米国の航空宇宙関連企業と強いパートナーシップを築いており、現在、エアバス機における米国製部品の使用は世界最大で、米国からの航空機関連の調達は40%を超えている。2017年11月末時点でデルタ航空は合計196機のエアバス機を運航。その内訳は、A320ファミリーが150機、A330が42機、A350XWBが4機となっている。