更年期障害の悩み、医師に相談している女性の割合は?

日本ヘルスケアアドバイザーズはこのほど、「更年期障害」に関する調査結果を明らかにした。同調査は10月3日～5日、36歳～55歳の女性1,358名を対象にインターネットで実施したもの。

更年期障害の症状がひどくなると感じる時期は主にどの時期ですか?

更年期障害のような症状を持っているか尋ねたところ、52.3%が「はい」と回答した。特に50代は72.2%が更年期障害のような症状があると回答している。それらの症状がひどくなると感じる時期を聞くと、48.0%が「通年」、34.5%が「季節の変わり目」と回答した。

更年期症状について聞くと「疲れやすい」「肩こり、腰痛、手足の痛みがある」「寝つきが悪い、眠りが浅い」が上位を占めた。51～55歳は「汗をかきやすい」「顔がほてる(ホットフラッシュ)」という回答が、36～40歳は「怒りやすく、すぐイライラする」「くよくよしたり、憂うつになる」など、精神的な症状を答える人が多かった。

更年期障害の症状を教えてください

更年期症状を感じたとき、誰かに相談したか聞いたところ、49.3%が「誰にも相談していない」と答えた。「身内に相談した」「友人に相談した」は各25.5%となっている。医師に相談した人は17.5%で、病院を変えたことがあるか聞くと、28.6%が病院を「1～3回」変えたと回答した。

更年期障害の対処方法を聞いたところ、50.3%が「なにもしない」、22.8%が「サプリメント」、19.9%が「運動」と回答した。「病院」という回答は7.3%で1割にも満たなかった。

更年期障害の対処方法を教えてください

更年期症状により、仕事への影響はあるか聞いたところ、55.9%は「特に影響はない」と回答した。しかし、12.2%は「症状が辛く退職(休職)したいと考えたことがある」、21.0%が「出社するのは憂鬱になることがある」と答えている。更年期障害に対する会社の理解に満足しているかという問いに対しては、70.2%が「いいえ」と答えた。

更年期症状により、仕事への影響はありますか

更年期障害が原因の職場でのイライラエピソードを聞くと、「上司にふざけんな! と叫びたくなった」(37歳)、「人がいない時を狙って机を思いっきり蹴とばした」(36歳)、「クレーム対応なのに、逆にお客にきれてしまった」(44歳)など、乱れやすい感情をコントロールすることに困難を抱えていることがわかった。

家庭の夫婦間(パートナー)への影響を聞いたところ、53.6%は「ない」と回答した。しかし、28.6%は「けんかが増えた」、13.9%が「離婚(別居)を考えたことがある」と回答している。「夫(またはパートナー)の理解が深く支えてくれる」という回答は11.1%にとどまった。