若手漫才師の王座決定戦『M-1グランプリ2017』の王者となったお笑いコンビ・とろサーモンが3日、東京・六本木のテレビ朝日で優勝会見に臨み、喜びを語った。

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    『M-1グランプリ2017』優勝のとろサーモン

ツッコミの村田秀亮は「ずっと売れへん時代が長かったので、優勝したことがいまだに受け入れられてない状態ですね」、ボケの久保田かずのぶは「どっかでずっと、M-1を憎みながら漫才してた部分がありました」と第一声。

久保田は「今日は彼(村田)の誕生日なんですよ」と紹介すると、記者から拍手がわきおこり、村田は「ラストイヤーのM-1決勝戦が12月3日って、何かあるんじゃないかと思ってて、38歳なんですよ。(漫才で使用する)サンパチマイクということで、そのあたりも何かあったんじゃないか」と、縁起を予感していたことを明かした。

また、久保田は衣装をもう1着用意していたそうで「M-1はパーティーなんで、衣装とか見た目から」と狙いを説明。ジャケットの裏には、負けて悔しがる前提で「祝 2017M-1優勝 I am hero」と刺繍していたことを明かし、「ボケじゃなくなりました!」と、会場を笑わせた。

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コンビ結成15年で、これまで「毎日40分泣いて8時間寝る生活をしてた時は正直辞めようかなと思ってました」(村田)、「キャバ嬢の犬の散歩したりとか、社長の靴磨いたりとか、(つらい過去が)よぎりますね」(久保田)と、苦労も多かった2人。

優勝賞金1,000万円の使いみちを聞かれると、村田は「我々宮崎出身なんですけど、宮崎空港のすごく目立つところのベンチに温水(洋一)さんの銅像があるので、そこにとろサーモンの銅像も作っていただきたいな」と希望し、久保田は「温水さんを挟んでとろサーモンで」と配置まで指定していた。ちなみに、『M-1』決勝戦の生放送は、宮崎では放送されていなかった。

今年の『M-1グランプリ』は、結成15年以内のプロ・アマ4,094組がエントリー。決勝戦は、司会の今田耕司が引いたおみくじ「笑御籤(えみくじ)」で当たった順で、ゆにばーすをトップに、カミナリ、とろサーモン、スーパーマラドーナ(敗者復活)、かまいたち、マヂカルラブリー、さや香、ミキ、和牛、ジャルジャルが熱戦を繰り広げた。

優勝したとろサーモンは、2002年結成。出場資格ラストチャンスの今大会で初の決勝進出を決め、見事にチャンピオンとなった。

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■『M-1グランプリ2017』決勝戦・結果

●ファーストラウンド
1.ゆにばーす:626点(オール巨人89点、渡辺正行87点、中川家礼二90点、春風亭小朝91点、博多大吉92点、松本人志87点、上沼恵美子90点)

2.カミナリ:618点(オール巨人87点、渡辺正行86点、中川家礼二89点、春風亭小朝90点、博多大吉91点、松本人志85点、上沼恵美子90点)

3.とろサーモン:645点(オール巨人88点、渡辺正行93点、中川家礼二93点、春風亭小朝93点、博多大吉93点、松本人志92点、上沼恵美子93点)

4.スーパーマラドーナ:640点(オール巨人94点、渡辺正行91点、中川家礼二92点、春風亭小朝91点、博多大吉93点、松本人志90点、上沼恵美子89点)

5.かまいたち:640点(オール巨人95点、渡辺正行89点、中川家礼二94点、春風亭小朝90点、博多大吉92点、松本人志91点、上沼恵美子89点)

6.マヂカルラブリー:607点(オール巨人86点、渡辺正行89点、中川家礼二88点、春風亭小朝89点、博多大吉88点、松本人志84点、上沼恵美子83点)

7.さや香:628点(オール巨人87点、渡辺正行91点、中川家礼二90点、春風亭小朝90点、博多大吉90点、松本人志90点、上沼恵美子90点)

8.ミキ:650点(オール巨人93点、渡辺正行94点、中川家礼二91点、春風亭小朝92点、博多大吉91点、松本人志94点、上沼恵美子95点)

9.和牛:653点(オール巨人92点、渡辺正行92点、中川家礼二93点、春風亭小朝94点、博多大吉94点、松本人志93点、上沼恵美子95点)

10.ジャルジャル:636点(オール巨人93点、渡辺正行88点、中川家礼二89点、春風亭小朝90点、博多大吉91点、松本人志95点、上沼恵美子90点)

●最終決戦
1.とろサーモン:4票(渡辺正行、中川家・礼二、春風亭小朝、博多大吉) 2.ミキ:0票
3.和牛:3票(オール巨人、松本人志、上沼恵美子)