日産自動車は「NISMO」ロードカーのラインナップを拡充するとともに、新たにプレミアムスポーティーブランド「AUTECH」を日本国内に投入すると発表した。今後はピュアスポーツブランド「NISMO」との2本柱でスポーティーサブブランドを展開していく。

  • NISMOロードカーラインナップ

「NISMO」と「AUTECH」は、スポーティーパフォーマンスという共通土台を持ちつつ、「NISMO」は日産のモータースポーツ活動をそのDNAとしてピュアスポーツを志向するブランドとして、「AUTECH」は走りの性能を「NISMO」と共有しながら、カスタムカーづくりで蓄積してきた職人のこだわりを注入したプレミアムスポーティー志向のブランドとなる。

「NISMO」については、4月に「NISMO」ロードカーを各市場のコアとなる新たなセグメントにバリエーションを広げていくことを発表。日本市場では、すでに「NISSAN GT-R NISMO」「フェアレディZ NISMO」「ジューク NISMO」「ノート NISMO」「マーチ NISMO」の5車種を展開し、11月21日には6車種目となる「セレナ NISMO」を発売した。これは「NISMO」ロードカーを日本市場のコアであるMPVというライフステージカー市場にも拡大し、幅広い層の期待に応えてゆくものだという。

  • 「セレナAUTECH」

今回、新たに投入する「AUTECH」ブランドは、走りのパフォーマンスを追求しながら、より上質で快適なスポーティーモデルを志向するニーズに応えるため、プレミアムスポーティーブランドとして投入する。将来的には、オーテックが培ってきた匠の技を活用して内装アイテムの選択肢を増やすことにより、プレミアムスポーティー志向への要望に応えていくことも計画している。「AUTECH」は今回初披露する「セレナ AUTECH」を皮切りに、「NISMO」と同様に日産のラインナップをもとにブランド展開していく。

また、4月に発表した日産のパフォーマンスモデルのサポートプログラム「NISMOヘリテージ」も11月24日から開始した。

「NISMOヘリテージ」は、日産自動車、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)、オーテックジャパン(ニスモ・カーズ事業部)の3社がサプライヤーの協力の下、製造廃止となった部品の再供給を検討し、日産のパフォーマンスカーを少しでも長く乗り続けることができるようにサポートする活動。この活動の第1弾として、日本国内で「R32型スカイラインGT-R」用パーツを「NISMOヘリテージパーツ」として、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルから発売する。