座談会に参加するのは、東京証券取引所 金融リテラシーサポート部課長の三木誠氏、ブラックロック・ジャパン ETF事業部ディレクターインベストメント・ストラテジストの新井洋子氏、マネックス証券の松本大氏の3名。

司会兼モデレーターは、「最強アナリスト軍団に学ぶゼロからはじめる株式投資入門」や「はじめての株価チャート1年生 上がる・下がるが面白いほどわかる本」などを出版、今話題の金融アナリスト、フィスコマーケット レポーターの三井智映子氏。

座談会では、国内ETFの資産運用の魅力と課題や今後の展望についての業界の最前線にいる人間の貴重な体験談が語られた。

「マネックス証券、東証、ブラックロック・ジャパンが考える国内ETFの魅力と未来」を題したとした座談会も行われた模様

マネックス証券の松本氏は、ETFについて「シンプルでわかりやすく、手数料が安く、リアルタイムで売買でき、国際分散投資がしやすい」とその優位性を強調。特にリアルタイムで状態が見える透明性を高く評価し、これにより「ETFの高い流動性がよいスパイラルを生み出し、マーケットがさらによい方向に進んでいる」とコメントした。

加えて、このリアルタイムの透明性がマーケットに高いエンターテイメント性を生み出していると主張し、「ETFはマーケットメカニズムにぴったりあった商品」と述べた。

東京証券取引所でマーケット営業部に所属しETFのセカンダリー活性化業務を担当する三木氏は、ETFの魅力について「自動的に分散投資ができること、東証ETFについて円建てで取引できること、リアルタイムで売買できること」の3つを挙げ、投資初心者の入門用にも非常に適していると語る。

ブラックロック・ジャパンでインベストメント・ストラテジストとして、投資アドバイザリー、ポートフォリオ・ソリューション業務を行う新井氏は、個人投資家のETFの活用法について、「機関投資家も個人投資家も基本は大きく変わらない」とコメント。「基本は分散投資。マルチアセットと呼ばれています」と改めてETFが有効であることを紹介した。

同氏はさらに、貯蓄から投資への変更には、高いハードルがあると語る。お勧めとして、今後の世界の平均的経済成長率を目標とする「パッシブ運用」を紹介した。

座談会の最後に、マネックスアドバイザーについて松本氏が、「今までにない商品を今回、われわれが提供することができたということ、このことに大きな意義を感じている」とアピール。同商品にかける意気込みを熱く語った。