野村アセットマネジメントはこのほど、「つみたて(以下、積立)NISA」に関する意識調査の結果を発表した。調査期間は5月17日~19日、有効回答は20~59歳の個人1万1,318人。
投資未経験者からは「まとまった資金がない」などの声も
「積立NISA」は毎年40万円までの投資額にかかる運用益が最長20年非課税になる制度で、2018年1月の開始が予定されている。
積立NISAの利用意向を尋ねると、全体の利用意向者(「是非利用したい」2%、「利用を検討したい」4%、「関心がある」9%の計)は16%。既に積立貯蓄や積立投資による資産形成を行っている人では25%に増え、特に20代から30代の若年資産形成層では3割台と高かった。
投資未経験者にこれまで株式や投資信託などの投資商品に投資しなかった理由を聞くと、「特に理由はない」が36%で最多。以下、「まとまった資金がないから」が26%、「投資は損をしそうで怖いから」が24%と続いた。
積立NISA利用意向者の主な投資対象商品は、「わからない」が43%を占め、次いで「インデックス投信・バランス型」が20%、「インデックス投信・国内株式型」が17%となった。
積立NISA利用意向者の月間積立投資額は平均1万3,000円。年代別では、50代が1万5,000円、30代と40代が同額の1万3,000円、20代が1万2,000円となった。
積立NISAに期待することとしては、「老後不安が少なくなること」が39%と最も多く、以下、「人生設計を考える機会」が34%、「投資のきっかけ」が25%と続いた。同社は「資産形成を通じて、先行きの不安を少しでも和らげようとしている様子がうかがわれる」と分析している。