アベノミクスにより景気は拡大傾向にあるという。そこで気になるのが、今夏のボーナスの支給状況だ。実際には、どのくらいの人が期待しているのだろうか。ボーナスの使い道も含めて、マイナビニュース会員に聞いてみた。

まず、夏のボーナスの支給額に期待しているか聞いたところ、41.3%(124人)が「はい」と回答。「いいえ」と回答したのは58.7%(176人)だった。続いて、回答者が「はい」または「いいえ」と答えた理由を見ていこう。

「はい」と回答した理由は?

  • 「『夏のボーナスまでの我慢』をたくさんしているから」(44歳女性 / 教育 / 事務・企画・経営関連)
  • 「支払いがたくさん。家のローンもある」(57歳女性 / その他 / その他・専業主婦等)
  • 「ないより少しでもあったほうがいい」(38歳男性 / 食品 / 技能工・運輸・設備関連)
  • 「普段からお金が無いので、すごく待ち遠しい」(53歳男性 / 鉱業・金属製品・鉄鋼 / 専門職関連)
  • 「支払いがたくさん。家のローンもある」(57歳女性 / その他 / その他・専業主婦等)
  • 「貯金が趣味でボーナスは貯めるための絶好の機会だから」(35歳男性 / 食品 / 販売* サービス関連)

「いいえ」と回答した理由は?

  • 「出るか分からないので、期待していると出なかった時に落ち込むから」(30歳男性 / 輸送用機器 / 技能工・運輸・設備関連)
  • 「だいたいどれくらいもらえるか決まっていて、事前に知っているから」(36歳男性 / 警察・消防・自衛隊 / 公共サービス関連)
  • 「年々下がっていく一方だから」(36歳男性 / 官公庁 / 公共サービス関連)
  • 「もらえても寸志程度。でも、もらえるだけでも」(40歳男性 / サービス / 公共サービス関連)
  • 「ボーナスがありません。期待もできず。少しくらい出してくれてもいいのではないかと。哀れみも情もない会社に怒り心頭」(49歳男性 / その他 / 技能工・運輸・設備関連) 夏ボーナスの使い道について聞いたところ、すでに「使い道が決まっている」と答えたのは全体の48.3%(145人)。次のような使い道が挙がった。

Q.使い道が決まっている方は何に使うか教えてください。

  • 「全額宝くじを購入する」(54歳男性 / ソフトウェア・情報処理 / IT関連技術職)
  • 「海外旅行」(56歳男性 / 化粧品・医薬品 / 営業関連)
  • 「車の購入費にしようと思います」(34歳女性 / 教育 / 専門サービス関連)
  • 「これまでの支払い不足を穴埋めする。先に購入してボーナス払いにしている」(66歳男性 / サービス / 事務・企画・経営関連)
  • 「貯金と子供の教育費」(35歳女性 / 繊維・アパレル / 事務・企画・経営関連)
  • 「国内旅行、貯蓄、家庭用ゲーム機」(52歳男性 / 建設・土木 / 建築・土木関連技術職)
  • 「投資に使う。年間配当10%以上が期待できる」(65歳男性 / 建設・土木 / 建築・土木関連技術職)
  • 「夫婦それぞれ10万円ずつおこづかい。趣味や飲み会などに使う。残りは貯金」(35歳女性 / 不動産 / 事務・企画・経営関連)
  • 「結婚費用」(30歳女性 / 銀行 / 事務・企画・経営関連)
  • 「歯の矯正、永久脱毛」(25歳女性 / 医療・福祉・介護サービス / 専門サービス関連)

    総評

マイナビニュース会員300名のうち、夏のボーナスの支給額に期待している人は全体の41.3%(124名)だった。期待している理由には「景気がよさそうだから」「思った以上に売り上げがよかった」「かなり業績に貢献したと思うから」といった声もあがっていた。

ただ、「支給金額の大小=期待度の大小」では必ずしもないようで、ボーナスに期待大という人にも「少額だがないよりは良い」という控え目な理由が目立った。たくさん貰えるという人はそれほど多くない印象。

夏のボーナスの支給額に期待していない人には「出るか分からないので、期待していると出なかった時に落ち込むから」との声があったほか、「年々下がっていく一方だから」「ボーナスがない」といった声も聞かれた。

使い道については、既婚か未婚か、男性か女性かで傾向が分かれる。家庭のある人は、家族のために使う、住宅ローンや保険に充てる、といった声が多い。しかし未婚の女性なら海外旅行をする、未婚の男性では家電製品やバイクなど、趣味につぎこむといった回答が一定数あった。ボーナスというまとまった額を、何かの形にして残したい、そんな欲求が感じられる。なお、世代に関係なく「貯蓄する」という声も根強かった。

調査時期: 2017年6月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 会社員300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません