リスクモンスターが、第5回「世界に誇れる日本企業」調査結果を発表した。同調査によると、1位となったのは「トヨタ自動車」で、製造業がトップ20のうち15社を占めた。

同調査は、対象者は全国の20~59歳の有職者男女個人、60~69歳の男女個人(1,000サンプル)を対象に実施したもの。調査対象企業は年間売上2,500億円以上の企業を中心に200社を抽出した。調査期間は2017年4月25日から27日まで。

まず、世界に誇れる日本企業を聞いたところ、前述の通り1位となったのは「トヨタ自動車」(回答率 53.5%)。次いで「ソニー」(同29.0%)、「パナソニック」(同26.4%)、「本田技研工業(ホンダ)」(同25.9%)、「任天堂」(同24.4%)、「日産自動車」(同23.0%)、「キヤノン」(同21.6%)、「全日本空輸(ANA)」(同18.7%)という順だった。前回と比較して多少順位の変動はあったものの上位8社に変化はなかったという。

第5回「世界に誇れる日本企業」アンケート/ランキングベスト 20

業種としては、自動車製造業3社(トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車)、電気機器製造業4社(ソニー、パナソニック、キヤノン、日立製作所)、その他製造業8社(任天堂、ブリヂストン、日清食品、サントリー、味の素、TOTO、ヤマハ、ニコン)とトップ20のうち製造業が15社を占めた。製造業以外では「全日本空輸(ANA)」、「日本航空(JAL)」、「ヤマト運輸」がランクイン。この結果について同調査は、製造業の結果については「日本の製造業が有する高い技術力や品質に対する信頼性が重視された結果」、これ以外は「国内の運輸サービスの質の高さが評価されたものと考えられる」としている。

また、世界に誇れる日本企業を選択するうえで重視するイメージを聞いたところ、「技術力」(回答率54.6%)が最も多く、次いで「製品・商品の品質」(同44.3%)、「世界シェア」(同30.9%)、「安定性」(同29.1%)。上位4項目は前回と同順位だった。

このほか、同調査では、世界に誇れる日本企業として評価する理由として「売上規模の大きさ」「海外での知名度」などグローバルな事業展開をしていること言及した回答多かった。そこで上場企業の売上高ランキングを調べたところ、トップ20社のうち6社がランキング上位に入った。なおトップ20社の連結海外売上高比率は、うち12社が海外比率50%超となっている。この結果について、同調査は「『世界シェア』と同様に、売上規模が大きく世界中で製品・サービスが使われているという点が『世界に誇れる日本企業』として評価される一因になっている」と分析している。

第5回「世界に誇れる日本企業」アンケート/ランキングベスト 100