コストコの精肉売り場では、「牛ひき肉」「牛豚合いびき肉」「豚ひき肉」の3種類が定番商品として販売されています。中でも豚ひき肉は、特に単価が安い商品の一つで、コストコでのお買い物に慣れていない方でも、比較的手に取りやすいかもしれません。

どっさり1.5kg!! コストコの豚ひき肉はどう使いきる?

しかしこの豚ひき肉、他のコストコ商品と同様、超ビッグサイズ! 1パックあたり1.5kg前後の内容量となっており、いつ見ても、そのあまりの量の多さに、思わず笑ってしまうほどです。いくら安くても、「おいしく使い切ることなんてできないのではないか……」と思ってしまいますよね。

そこで今回は、私がコストコで豚ひき肉を購入した際に行っている「最後までおいしく食べるためのポイント」をご紹介します。

【その1】購入したその日に使う - 料理はこんなものがオススメ!

精肉の中では最も断面が細かく、空気に触れる面積が多いひき肉。ブロック肉や薄切り肉に比べて、酸化しやすく鮮度の落ちるスピードが早いので、最もおいしく食べられるタイミングは「購入した日」です。私の場合、コストコでひき肉を購入したその日の夜は、必ずひき肉をメインに使う献立を考えます。

コストコの豚ひき肉は、一般的にスーパーで売られているものに比べて赤身の割合が高いのが特徴。そのため献立は、そぼろや炒め物、キーマカレー、麻婆豆腐、肉団子など、お肉のうまみを生かせるメニューがオススメです。一方、ハンバーグなど、ジューシーに仕上げたい料理にこのひき肉を使うと、赤身が多いため、硬めであっさりとした味わいになりがち。この場合は、調理の工程で、刻んだ豚バラ肉やベーコン、牛脂などを練り込み、調整するといいでしょう。

【その2】購入したその日に冷凍保存する - おいしく保存する方法は?

しかし、さすがに1kg以上のひき肉を、その日のうちに食べきるのは難しいですよね。そこで、残った分は冷凍保存しましょう。冷凍する場合にも、購入した"その日のうち"がポイントです。「1日くらいは大丈夫だろう」と先延ばしにしていると、どんどん鮮度が落ちていきますし、既に質が落ちているお肉を冷凍しても、当然おいしく食べきることはできません。

さらに、冷凍する際はなるべく「空気に触れさせない」「急速に凍らせる」といった点を意識しましょう。私は、コストコでも販売されている、ジップロックの「フリーザーガロン」(サイズ大)を使い、シート状にして冷凍しています。塊の状態よりも、早く凍らせることができますし、ドリップの流出を最小限にし、うまみ成分を逃さず保存できるからです。さらに冷凍庫内でもかさばらず、使う時には凍ったまま必要な分だけ折って取り出せます。

4等分に筋目を入れておくと、便利!

この時、ひき肉を400gに分けて袋に入れ、「麺棒」を使ってならすといいでしょう。手のひらで肉を押さえるように整えてしまうと、手の温度が肉に伝わり、品質の劣化につながるからです。ならしたら、菜箸などで4等分に節目を入れて冷凍保存しておくと、使う時にちょうど100gずつ取り出せるので便利。2週間を目安に使いきるようにしましょう。

【その3】味付け調理をして冷凍保存する - 保存期間を最大限のばそう!

購入したその日に使い、冷凍保存をしても、お肉がおいしく食べられるのは2週間……。お肉の量を考えると、ちょっと厳しい感じもしますよね。

そこで、ひき肉の一部を加熱調理した状態で、冷凍保存する方法も実践してみてください。生の状態よりも、加熱調理した状態で冷凍保存した方が、さらに1~2週間ほど、保存期間をのばすことができます。これは、加熱することで細菌の繁殖を防ぎ、品質の劣化を遅らせることができるからです。

わが家では、購入した半分はミートソースにして冷凍保存しています。ミートソースにしておくことで、パスタはもちろん、グラタン、ドリア、オムライスやピザトースト、ホットサンドなど、あらゆる料理に活用できます。基本的には、凍ったまま取り出して加熱調理するだけなので、料理の時短にもつながりますし、重宝しますよ~!

時短調理にもつながるミートソースがオススメです

ミートソースも保存の際は、なるべく空気に触れないように、ジップロックにならして入れておきます。こちらは、おおよそ1カ月を目安に使い切るのがオススメです。

以上、コス子的・コストコ豚ひき肉の活用法でした! ぜひ参考にしてみてくださいね。

※本記事では、2013年1月23日に著者が購入した「豚ひき肉 赤身80%」を使用しています。購入を検討される際は、在庫の有無などをご確認ください

著者プロフィール: コス子

コストコの楽しさを多くの人に伝えたいと2011年5月に「コストコ通ブログ」を開設。実際に商品を使ったユーザーならではのリアルな商品レビューで人気に。コストコの第一人者としてテレビ出演や雑誌への寄稿なども行っている。本業は主婦で育児と家事の傍ら、コストコの探求に精を出す毎日。