2017年4月より放送開始となったTVアニメ『サクラダリセット』の振り返り&先行上映会が5月1日、東京・よみうりホールにて開催。上映後にはトークショーが行われ、キャストより浅井ケイ役の石川界人、春埼美空役の花澤香菜、非通知くん役の西山宏太朗、世良佐和子役の逢田梨香子が登壇した。

『サクラダリセット』は河野裕氏の同名小説シリーズを原作とするTVアニメーション。花澤香菜演じる春埼美空が持つ、時間を3日間巻き戻す「リセット」の能力を巡る物語が描かれている。今回の上映会では、放送済みの第3話、第4話に加えて、第5話が先行上映された。

西山が演じているのは、主人公・ケイが公衆電話を使った独特のやり取りで連絡を取る情報屋・非通知くん。電話から聴こえる非通知くんの声は女性の声だが、こちらは非通知くん応答音声役の紗倉のり子が担当している。西山は自分が一度話した話し方を、応答音声役の紗倉が真似ながら収録している独特の手法を紹介、自分の話し方を真似られる面映さを語っていた。第5話でとあるトラブルに巻き込まれる生真面目な少女・世良佐和子を演じる逢田は、「原作がとても面白かったので、その世界に仲間入りできることが嬉しかったです」と出演の喜びを語っていた。

印象深かったシーンに関するトークでは、ケイが村瀬陽香の能力を受ける場面が話題に。石川が「頭を撃ち抜かれたシーンが衝撃的で、倒れ方がリアルすぎて怖かった」と語れば、花澤もアフレコ時に比べて大幅にパワーアップしたダメージ描写への驚きを語っていた。そんな花澤が選ぶベストシーンは美空がケイから髪飾りをもらうシーンで、美空の女の子らしい表情に花澤自身もメロメロの様子。西山は、美空が語尾に"にゃあ"をつけて話す、ちょっとマニアックなシーンを選んでいた。

もし自分が咲良田に住む能力者なら? という話題では、逢田が「食べることが好きなので、食べたもののカロリーをリセットする能力がほしいです」とかわいらしく回答する一方で、滑った時に会場に笑いのSEを入れる能力、声を聞いたらDVDが買いたくなる能力など、バラエティに富んだ能力が挙げられた。また、咲良田の全ての能力者を支配できたら? というお題には、悠々自適に生活したい、雨男を脱したい、能力者のタレント事務所を作りたい、国を興して偉くなりたい、などなどの野望が語られていた。

告知のコーナーでは、5月30日に9話~10話を上映する次の上映会の開催を発表。次回上映会には石川界人、花澤香菜、悠木碧の登壇が決定しているとのことなので、こちらも注目しておきたい。締めの挨拶で石川は、「振り返り上映には、何度も見て、要所に散りばめられた伏線やひっかかりを心に残してもらう意味がこめられているのだと思います。これだけ腰をすえて、じっくり見てもらえる作品は珍しいと思いますので、何度も見てもらって、伏線や流れがどう回収されて収束していくのかを見てもらえたらと思います」とコメント。花澤は「これからどう謎が解けていくのか、(悠木碧演じる)菫ちゃんがどうなってしまうのか。美空ちゃんとケイのキュンキュンするシーンもたくさんあります。美空ちゃんがどんどん人間らしくなっていく姿や、その中にある葛藤も見てもらえたらと思います」と今後の見どころを語っていた。

TVアニメ『サクラダリセット』は、TOKYO MX、関西テレビ、BS11、AT-Xにて放送中。各詳細はアニメ公式サイトにて。

(C)河野裕・椎名優/KADOKAWA/アニメ「サクラダリセット」製作委員会