ドイツのポルシェAGは上海モーターショーにて、アジア市場向けのニューモデル5車種を公開したと発表した。同社取締役会長のオリバー・ブルーメ氏は、「中国は再びポルシェ最大の個別市場という位置づけになりました」と語っている。
発表された5台の中で最も注目される「パナメーラ スポーツツーリスモ」はアジアプレミアとして公開された。最高出力550PSを発生するエンジンを搭載し、優れたデザインと実用性を兼ね備え、ラグジュアリーセグメントにさらなる多用途性をもたらす。
「パナメーラ ターボ S E-ハイブリッド」は、最高出力680PSという世界で最もパワフルなハイブリッドサルーン。中国で販売されるのはロングホイールベースと優れたラグジュアリー性を特徴とするエグゼクティブ仕様となっている。スタンダードモデル「パナメーラ エグゼクティブ」は中国市場のみ投入されるロングホイールベースモデルで、「このモデルは、ポルシェにとって中国市場がいかに重要であるかを強くアピールするためのものです」とブルーメ氏。その他、新型「911 GTS」と「911 GT3」も初公開された。
中国は2016年に6万5,246台もの販売を記録し、2年連続でポルシェ最大のマーケットとなった。「911」の販売は前年比11%増加。「マカン」は前年比22%、「カイエン」は前年比5.5%の増加となっている。こうした販売増にともない、「ポルシェ クラブ チャイナ」「ポルシェ モータースポーツ アジア・パシフィック」の立上げも発表された。