ソニー生命保険は4月18日、今年で4回目となる「女性の活躍に関する意識調査2017」の結果を発表した。調査は2月17日~23日、全国の20歳~69歳の女性1,000名(有効回答から各年代が均等になるように抽出)を対象に、インターネットリサーチで行われた。

現在の生活の満足度、働く女性と専業主婦で差

「生活や仕事に関する内容について(有識女性)」

有識女性572名に対して、生活や仕事に関して質問した。「現在の生活に満足している」について「そう思う(「非常に」+「やや」)」と回答した人の割合は39.0%だった。また、「女性が社会で働くには不利な点が多い」では「そう思う」が79.5%に。

キャリアについては「今後(も)、バリバリとキャリアを積んでいきたい」が37.0%、「管理職への打診があれば、受けてみたい」が19.8%となった。さらに、専業主婦願望について聞くと、働く女性の39.2%が「本当は専業主婦になりたい」と思っていることがわかった。

「生活や仕事に関する内容について(専業主婦)」

専業主婦294名に対しても同様の質問を実施したところ、「現在の生活に満足している」では「そう思う」が54.1%となった。また、専業主婦としての苦労や心配についてみると、「専業主婦は苦労が多いと思う」が54.4%、「老後の生活が心配だ」が83.0%となった。さらに、就職願望について聞くと、「本当は外に働きに行きたい」が38.1%、「子育て後の再就職は厳しい」が77.6%となった。

職場に望む働き方や制度

「職場に望む働き方や制度」

次に、全回答者に対して「職場にどのような働き方や制度があると良いと思うか」を聞いたところ、「在宅勤務」(58.5%)がトップに。次いで「時短勤務」(52.2%)、「フレックス制」(47.6%)となった。

女性4割超が「女性の活躍推進」を実感

「女性の活躍に関する意見について」

また、女性の活躍に関する意見についてみると、「女性の活躍促進は進んでいる」では「そう思う(「非常に」+「やや」)」が41.1%となり、2016年調査と比べて5.2pt上昇した。

同様に、「2020年までに企業の課長相当職における女性の比率を15%にするとの目標は達成できる」は18.4%、「昨年4月に施行された女性活躍推進法の効果を期待している」では26.8%となった。

仕事での女性活躍に必要なことは?

「仕事での女性活躍に、どの程度必要か」

次に、「仕事において女性が活躍するために、国の政策や職場の改革、子育て・介護・家事の支援が、どの程度必要だと思うか」を聞いた。その結果、国の政策に関してみると、「女性の活躍を推進することを目的とした法律の整備」は68.0%が「必要だと思う(「非常に」+「やや」)」と回答。同様に、「保育や介護支援の公的サービスの充実」では86.5%にのぼった。

そのほか、「職場男性の女性の活躍に対する意識改革」(82.4%)、「職場の長時間労働の是正」(77.8%)、「女性リーダーに対する偏見の解消」(78.5%)、「夫の子育て・介護・家事の分担比率の上昇」(84.5%)となった。