しなの鉄道は29日、今年7月からスタートする信州デスティネーションキャンペーンに合わせ、同社の115系3編成を懐かしの車体カラーに順次塗装変更すると発表した。第1弾として、かつてJR東日本が採用していた「初代長野色」を4月8日から復活させる。
「初代長野色」は、基調色のアイボリーホワイトに山と紅葉などを表現した緑と赤のラインを施したカラーリング。1989年4月に登場し、1992年から現在の長野色へ塗装変更されたことで姿を消した。「初代長野色」の復活にあたり、4月8日10時15分から戸倉駅で出発式が開催される。社長挨拶や「初代長野色」の説明などを行い、同駅10時32分発、軽井沢行の臨時列車として運行される「初代長野色」車両を見送る。
臨時列車は各駅に停車し、11時37分に軽井沢駅に到着。復路も各駅停車の臨時列車として運行され、軽井沢駅12時50分発・戸倉駅13時56分着となる。往路・復路ともに事前予約は不要で、有効な乗車券類があれば誰でも乗車できる。当日は塗色変更車両専用の特別な編成札を装着して運行するほか、記念品として乗車証明書を利用者にプレゼントする。
臨時列車の軽井沢駅折返し時間を利用し、11時45分から12時30分まで駅構内で車両撮影会も行う。有効な軽井沢駅の入場券または軽井沢駅発着の乗車券があれば誰でも参加できる。
臨時列車の運転に合わせ、戸倉駅と軽井沢駅では4月8日限り硬券の乗車券を発売する。戸倉駅では10時頃から、軽井沢駅では12時30分頃から、それぞれ臨時列車の発車時刻まで販売され、価格は1,200円。その他、臨時運転で装着する特別な編成札のレプリカも制作予定で、後日発表する団体列車の参加者限定で販売するという。復刻塗装車両の第2弾は5月、第3弾は7月に登場する予定となっている。