日々の食事の準備に欠かせない電子レンジ。どうやって掃除していますか? 汚れているけれど、何を使って掃除をすればいいかわからないという人もいるのではないでしょうか。
洗剤で掃除することに抵抗があり、筆者宅でも電子レンジは手つかずのまま。汚れがかなり蓄積された状態です。その電子レンジ、体に無害なお酢を使って掃除できるという話を耳にしたので、実際に試してみることにしました。
温まったお酢の蒸気でレンジ掃除
わが家の電子レンジ、蓄積された汚れが茶色く変色しており、側面や天面には特に多くのこびりつきが見られます。
まずお酢と水を1対4~5の割合で混ぜ、耐熱容器に入れます。今回はお酢を大匙(おおさじ)2杯、お水を大匙8杯使ってみました。
そしてラップをせずに電子レンジに2分半かけて、その後蓋をあけずに45分間放置しました。この間に、蒸気となったお酢が汚れをはがれ落としてくれるようです。また、お酢が熱すぎると危険なため、冷ますという目的もあります。
待つこと45分後。レンジのふたを開けてみると、庫内の側面や天面には水滴がびっしりと付いていました。お酢が十分に行き渡ったと判断し、掃除を始めることに。チンしたお酢をキッチンペーパーに染み込ませて、庫内を拭き始めます。
すると側面や天板などの平らな面は、汚れがスルスルと落ち始めました。それほど力を入れなくても、浮いた汚れがどんどん落ちていきます。
ただ、ヒーターがある天面の汚れや、こびりついたり焦げ付いたりした汚れは落とすのが難しく、ピカピカにできませんでした。
チンする時間を延ばして再挑戦
なんとか全ての汚れを落としてピカピカな電子レンジが見たい! そこで、今度は残りのお酢を再利用して、先ほどより30秒長い3分間、レンジでチンすることにしました。さらに、放置する時間も1時間に延ばしてみます。
1時間後、汚れのひどかった部分を先ほどよりもしっかりとこすってみると、黒い焦げのような部分が落ちてきました。最終的に染みついてしまった茶色い汚れ以外はほとんどきれいになり、ピカピカとは言えないまでも、久しぶりにきれいな電子レンジを見ることができました。
最後は扉を開けて、レンジの中を乾かしたら掃除完了です。掃除中は少し気になった庫内のお酢の香りも、しばらく扉を開けた後は気にならなくなっていました。
消臭効果も期待できる!
この実験を通して、たった大匙2杯だけで発揮されるお酢の大きな力を実感しました。
まず、お酢はそもそも食材なので、食品を扱う調理家電の掃除にも心配なく利用することができます。筆者のように洗剤を使うことにためらいがある人も、お酢なら使ってみようと思えるでしょう。
また、さらにうれしい効果もあります。電子レンジはほとんど閉め切った状態なので、庫内にニオイがこもりがちですが、お酢で掃除することで消臭もできるらしいのです。実際に、筆者宅の電子レンジも開けた瞬間に食べ物のニオイがすることがありましたが、掃除後は無臭でした。ただ、掃除の最中は周囲にお酢の香りが充満するので、苦手な人はマスクをするなど対策の必要があります。
電子レンジは高機能なものも多く、ここ最近は温めだけでなく、食材の下処理や調理そのものまでできてしまいます。そんな大活躍の電子レンジ、年末に掃除し忘れていた人やこれまで掃除したことがない人など、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。どの家庭にもおそらく1本はあるだろうお酢がすごいパワーを発揮してくれるかもしれません。
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