Q.新入社員のときに仕事で失敗した経験はありますか?

右も左も分からなかったとはいえ、今思い出しても赤面してしまう新入社員時の恥ずかしい失敗……。今回はマイナビニュース会員のうち男女303名に、新入社員のときに仕事で失敗したエピソードについて答えてもらった。

Q.新入社員のときに仕事で失敗した経験はありますか?

はい 65.3%
いいえ 34.7%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)それはどんな失敗ですか? 最も印象に残っている失敗エピソードを教えてください

■ビジネスマナー
・「敬語を使えなくて取引先にキレられて、先輩に迷惑かけたこと」(28歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「名刺交換の作法を間違えて覚えていたこと。今振り返っても恥ずかしいし、部下を持つようになって最初に教え込んでいる作法です」(51歳男性/専門店/営業関連)
・「ごようたしをごようたつと言って、恥ずかしい思いをした」(33歳男性/教育/専門サービス関連)
・「まともな挨拶や周りに対する気遣いもできないくせに、自分は仕事ができるやつだと思い込んでいた。今思えば、寛容な大人の先輩に救われていたんだと思う」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)

■先輩や上司に
・「先輩社員に話しかける際、ボールペンで肩をつついてしまった」(36歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「仕事終わりにシャワーを浴びるのですが、先輩よりも先に無神経に使用してしまい怒られた」(43歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「先輩の仕事に手を出しすぎて、しかも担当が私に変更となりいろいろと大変な事が起きた」(46歳女性/建設・土木/専門サービス関連)
・「先輩職員を無視して、若い職員に教えを乞うていたら、先輩職員がへそを曲げてしまった」(55歳男性/教育/専門サービス関連)
・「上司の批判を同僚にしたら、それが本人の耳に入った」(48歳男性/食品/その他技術職)
・「役員の前でB'zを歌い、直属部長に連れていかれ、一時間駅で説教された」(42歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

■電話のミス
・「電話応対で丁寧に話そうとしすぎて、話している内容が伝わらなかった」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「電話応対にて、用件の聞き忘れ」(52歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「電話の応対で、取り次ぎを失敗して保留にしていた電話を切ってしまったこと」(42歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「電話の取り方。電話を受けていたのに折り返すのを忘れた」(24歳女性/医療・福祉・介護サービス/販売・サービス関連)
・「電話応対で緊張しすぎて、内容を全て忘れた事です」(33歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)

■遅刻
・「3時過ぎに来てくださいと先方に言われて、3時を過ぎればその先何時に行っても自由だと思っていた。3時過ぎとはいわゆる3時頃との意味がわからなかった」(44歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「営業の仕事で、取引先までいくのに3時間以上もかかり、決められた時間までにいけなかった。そして、先輩社員が電話をかけて僕の代わりにあやまってくれたことです」(48歳男性/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「指示された場所を勘違いして、とんでもない場所に行ってしまった」(32歳男性/輸送用機器/メカトロ関連技術職)
・「出張日を間違えて行った」(59歳男性/教育/事務・企画・経営関連)

■休憩・退社
・「営業中に会社の寮に帰って休んでいたら、先輩に見つかった」(35歳男性/食品/営業関連)
・「研修中に居眠りしてしまった」(41歳女性/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「先輩と得意先訪問した時ロビーで待っているうちに寝てしまった。先輩が一人で得意先に会った」(54歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「まだ、仕事が残っているのに帰ってしまった!」(64歳男性/信用組合・信用金庫・労働金庫/事務・企画・経営関連)
・「先輩がしていたことをまねして現場から事務所に帰らないで、自宅に直帰したら怒られた」(45歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

■お客さまに対して
・「お客さんと話している時、余計な事を言って怒らせた事」(38歳男性/信用組合・信用金庫・労働金庫/専門職関連)
・「お客さまの電話でのクレームへの回答に困り、無言で固まってしまった」(27歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「自分の会社が原因のトラブルだったのに、不満気な顔で顧客に当たってしまったこと。大人な対応をできなかった」(49歳男性/銀行/専門職関連)
・「接客でミスしたのになかなか謝罪しなくて、上司が謝罪してくれたこと」(32歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

■紛失・破損
・「上司の指導通りに作業せず、物を壊した」(60歳男性/電力・ガス・エネルギー/メカトロ関連技術職)
・「請求書を途中でなくし慌てた」(48歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)
・「契約書をコピー機にはさんでやぶいた」(23歳女性/リース・レンタル/営業関連)
・「原稿を落とした」(47歳女性/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「新しいパソコンにお茶をこぼして修理に出した」(38歳女性/農業協同組合/公共サービス関連)
・「先輩の手伝いで遅くまで残業していたときに、眠くてボンヤリしてしまい、大切な書類をハサミで切ってしまった」(48歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)

■無知ゆえに……
・「何でも自分ひとりで物事を進めようとして、先輩たちに怒られた苦い経験があります」(53歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「わからないことを聞くことができずに、自分の判断で仕事を進めてしまい、あとで二度手間になってしまった。わからないことは素直に聞くことが大事だと思った」(35歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「会議の際に現時点で部内に知らせる必要があると考えられる案件を発表したが、それほど重要ではなかった」(39歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「経験不足から、先輩が知っていることをさも先取りしたようにプレゼンしたこと」(49歳男性/通信関連/営業関連)
・「何も知らなかったこと」(32歳女性/その他/事務・企画・経営関連)

■その他、かわいい失敗談
・「研修所で、次の行動を把握しておらず、置いてきぼりになった」(29歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「携帯電話が一般的でない時代、自社に電話をする用事が発生し、お客さまの固定電話をお借りしたことがあるが、自社の電話番号がわからなくて恥をかいたこと」(52歳男性/人材派遣・人材紹介/営業関連)
・「銀行員なのだが新人時代、初めて窓口の接客を担当した。お客さんの印鑑を押印するのに家でやってるみたいに『はぁ~』と口元に印鑑を持っていき息を吐きかけて押印したら後で支店長に呼び出しを食らった」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「重要な書類の所属長の欄に自分の名前を記入し、『30年早いんだよなあ……』って言われました」(42歳女性/教育/公共サービス関連)

■総評
新入社員のとき失敗したこと、多くの黒歴史が告白された。

敬語や先輩・上司への言葉づかいは、みんな最初はうまくできないことのようだ。「タメ口をきいてしまった」「上司に『ご苦労様です』と言ってしまった」など、自分の言葉づかいの悪さを恥じる回答が多く寄せられた。電話でも、緊張しすぎてうまく敬語が使えなかったという声があった。電話応対は新入社員の誰もが通る道だが、「保留し忘れて切ってしまった」「用件を聞き忘れた」「折り返しを忘れた」など、初々しい失敗談が報告された。

休憩時間や出勤・退社についてもさまざまな失敗があるようだ。遅刻は想像に難くないが、「仕事が残っているのに帰ってしまった」「得意先で寝てしまった」など、今考えると赤面もののエピソードも寄せられた。仕事への取り組み方では、「聞くのが嫌で一人で仕事を進めてやり直しになった」「自分は仕事ができるヤツと思い込んでいた」など、新入社員ならではの気負いが裏目に出てしまった例も見られた。

その他「クールビス期間が終わったのにネクタイをせずに行ってしまった」「自分の会社の電話番号を忘れて恥をかいた」など、ちょっとかわいらしいエピソードも寄せられた。「先輩や上司にフォローしてもらっていた」なんて感謝の言葉も見られた今回のアンケート。何も分からないあの頃を思い出しながら、4月から入ってくる新入社員には、先輩として優しくサポートしてあげたいものだ。

調査時期: 2017年1月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性205名 女性98名 計303名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません