JR東海は7日、会社発足30周年の節目を迎えるにあたり、経営理念の改定、接客制服の刷新、30周年ロゴのピンバッジ着用、30周年記念イベントの開催や30周年記念商品の発売など、さまざまな取組みを行っていくことを発表した。
1987年4月の会社発足以来、一貫して「東京~名古屋~大阪という日本の大動脈輸送」「名古屋・静岡を中心とした東海地域の在来線輸送」を担い、関連事業も展開してきたという同社。30周年を機に、新たに「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」との経営理念を掲げ、社員の取るべき行動を示す行動指針「『安全』最優先の行動」「『信頼されるサービス』の実践」「『進化と飛躍』への挑戦」「『能力と技術』の更なる研鑽」「『規律ある一体感』の醸成」を策定した。
30周年ロゴマークも製作され、在来線・東海道新幹線・リニア中央新幹線の「三世代の鉄道」をイメージしたデザインとなった。会社発足30周年を迎える4月1日以降、8月31日まで同社の接客社員がこの30周年ロゴマークのピンバッジを着用する。
1992年以来、25年ぶりとなる接客制服の全面刷新も行われ、6月1日から着用開始。「現場長等」の制服は濃紺のスーツスタイルとなり、夏服は通気性に優れ、他3シーズンは保温性を考慮した軽量素材を採用した。「新幹線乗務員」も濃紺をメインカラーに、夏服にベストを新設。「駅・在来線乗務員・指令」の夏服にもベストが新設され、他3シーズンは職場環境に適した軽快で機能的なスタイルとなる。従来の制服で表現してきた「安全、信頼感、洗練」のコンセプトを追求しつつ、仕事のしやすさも両立させたという。
30周年記念イベントは夏休みを中心に開催予定。山梨実験センター(山梨県都留市)での「超電導リニア 体験乗車付き子供学習教室」、大井車両基地(東京都品川区)での「新幹線 大井車両基地ファミリー見学会」、リニア・鉄道館(名古屋市港区)での「新幹線シミュレータ『N700』無料体験・特別ガイドツアー」など、親子向けの企画を多数用意した。
4~6月にかけて、名古屋地区・静岡地区・関西地区・関東地区で「30周年記念さわやかウォーキング」も開催。その他、EXサービス会員限定商品として、「IC早特タイプ21」が4月乗車分に限り、30周年記念価格で発売される予定となっている。