ヤフーは9月27日、「東京ガーデンテラス紀尾井町」新本社の報道関係者向け見学会を開催した。その中で副社長執行役員 最高執行責任者の川邊健太郎氏が「週休3日制」導入検討についての質問に答えた。
同社で全従業員約5,800人を対象に週休3日制の導入を検討しているとの報道があり、話題になっていたもの。
同社上級執行役員コーポレート統括本部長の本間浩輔氏は、週休3日制導入について「社内で検討していますが、実際にそれができるかどうかは評価制度や人事制度と合わせて検討しなければならない。具体的にお話できる状況ではない」としながらも、「あえて申し上げるなら週に1回休むことがゴールではなく、それによって労働生産性を上げていくことが目的です。時間に対してお金を払っていたものを成果に応じて払うようにすることが大切」と述べた。
さらに、川邊氏が生産性の上げ方について次のように話した。
「ヤフージャパンとしては今までネット企業としてやってきましたけれども、新たにデータドリブン企業として生まれ変わりたいという考えが強いです。いわゆる作業というものはだんだんとAIや機械学習に任せていって、人間はより人間にしかできない創造性が豊かな仕事をしていく。我々こそが日本で最初にそういうことができるポテンシャルを持った企業だと思っていますので、それによって週休3日を実現していきたいと思っています。
創造性豊かな仕事をどうやってするかというと、オフィスに来て仕事をするもよし、休みをとって全然違うところに行って人間として感激するとか人間として本当の勉強をするとか、そういうことによって自分の実力を高めていって才能と情熱を解き放ってもらうもよし。人間らしいことに時間を費やしてもらうのがいいんじゃないかなというのが、週休3日制に込めた思いです」。
なお、開始時期については計画中で未定とのこと。