足利市とJR東日本はこのほど、「駅を中心としたまちづくり及び鉄道利用促進に関する連携協定」を締結したと発表した。

JR両毛線足利駅(2011年撮影)

この協定は人口減少と高齢化に備え、駅を中心としたまちづくりと地域公共交通ネットワークの整備を推進することで、住みやすくにぎわいのあるまちをめざすことを目的としている。「駅を拠点としたまちづくりの推進」「地域の暮らしの安全・安心の向上」「観光資源の回遊性向上」「駅を中心とした公共交通機関の利便性向上」の4つを柱に、市とJRが連携して相互に持続的な成長を図る。

これにもとづき、両者は今後、駅前広場や駐車場・駐輪場の整備、駅施設や周辺のバリアフリー化、駅前への企業誘致や商業活性化の推進、観光資源を活用した情報発信や商品開発などに取り組む。とくに駅を中心とした公共交通機関の利便性向上については、生活路線バスの増便と駅から観光施設へのシャトルバス運行の検討、パークアンドライドの推進などの具体的な取組みを推進。二次交通の利便性向上も図り、レンタサイクルやレンタカーを含む交通網の構築に取り組むとした。

協定の有効期間は、目的達成に必要な期間として10年間とされている。