JRグループは28日、お盆期間の指定席予約状況を発表した。JR旅客6社の8月10~18日の予約可能席数は843万席(新幹線約595万席・在来線約249万席)、7月27日時点での予約席数は295万席。予約のピーク日は下りが8月11日頃、上りが8月14・15日頃とされている。

東北・北海道新幹線、秋田新幹線ともにお盆期間は前年を上回る予約状況に

JR北海道はお盆期間の指定席予約状況について、提供席数33万4,152席(前年比192.3%、16万349席増)、予約席数11万2,045席(前年比165.8%、4万4,447席増)と発表した。北海道新幹線の予約席数は昨年の特急「スーパー白鳥」「白鳥」との比較で前年比261.8%となり、札幌から函館方面の列車の予約席数も前年比124.8%に。一方、札幌から釧路・帯広方面、網走方面、稚内方面の予約状況はいずれも前年比90%前後となっている。

JR東日本は新幹線・在来線の予約可能席数332万席(前年比104%)に対し、予約席数117万席で前年比110%に。北海道新幹線直通「はやぶさ」「はやて」を含む東北新幹線の予約状況は前年比115%、秋田新幹線「こまち」は前年比112%となった。同社の在来線では、常磐線特急「ひたち」「ときわ」が前年比130%となっている。

北陸新幹線の予約状況に関して、JR東日本は前年比105%、JR西日本は前年比103%と発表しており、ともに前年を上回った。東海道新幹線も好調で、JR東海によれば新幹線の予約可能席数335万席に対し、予約席数120万席で前年比107%、8月11日午前の下り東京発「のぞみ」「ひかり」はほぼ満席だという。

九州新幹線、予約席数は前年並みに

山陽新幹線の予約状況は、定員87万2,000席に対し、予約席数は36万8,000席で前年比110%とJR西日本が発表。九州新幹線へ直通する「みずほ」「さくら」は、下りが8月11・12日の新大阪発、上りが8月14~16日の各日午後に新大阪駅に到着する列車を中心に満席に近づいているとのことだった。

九州新幹線は今年4月の熊本地震で被災したが現在は全線復旧し、7月4日から通常の本数で運転されている。JR九州は九州新幹線の予約状況に関して、予約可能席数は28万6,000席(前年比97.6%)に対し、予約席数は約10万席で前年比100%と発表。在来線(長崎本線・日豊本線方面の特急列車)も含めると、予約可能席数は計51万7,000席(前年比98.5%)で前年を下回ったが、予約席数は計19万3,000席(前年比101.8%)となり、前年を上回った。

JR四国の特急列車・快速列車の予約状況は、提供席数16万5,384席に対し、予約席数5万3,590席で前年比117.2%となった。各社ともおおむね好調な予約状況となったが、ピーク時間帯を除けばまだ席に余裕があるとしており、早めの指定席予約を呼びかけている。