Basemark CL v1.1(グラフ92~96)
centerware
http://www.centerware.com/benchmarking-software/basemark-cl/
前回はOverallのみを示したが、今回はもう少し詳細も見てみたい。まずOverallがグラフ92で、全体的にAMD系が有利である。最高速は意外にもR9 390Xとなっており、またCrossFireはどうもうまく動いてない。NVIDIA系はGTX 1080が健闘してはいるが、おおむねR9 390相当といったあたりで、RX 480単体にもやや及ばない結果になっている。
続けて詳細を見ていきたい。まずは物理シミュレーション(グラフ93)。Soft BodyではNVIDIA系も健闘しているが、大差があるというほどではなく、全体的にAMD系が強いという結果になっている。I
mage Processing(グラフ94)はもっと極端で、Blur/Surface Smootingはそれでもなんとか拮抗といったあたりだが、Color Collection/Noise ReductionでAMD系に大差をつけられている。
Video Processing(グラフ95)になると逆にNoise Reductionでは迫っているがBlurで大差をつけられるという感じになっており、トータルしてAMDの方に優位性が見られる。ちなみに最高速はRX 480ではなくR9 390/390Xというあたりはちょっと興味深い点はある。
最後がFractal(グラフ96)で、MndelbulbではNVIDIA系が、Julia SetではAMD系がそれぞれ優位という結果であるが、トータルするとAMD系にややアドバンテージがある、という感じか。
こうしたOpenCL系のベンチマークではやはりGPGPUへの転用を考えている(というか、GeForceほどゲーム向けに振っていない)AMD系の優位性が目立つ。ただRX 480系はそういう意味では性能/電力比や性能/コスト比はともかく、絶対性能ではCU数の差が響いている感じではある。