ルフトハンザ ドイツ航空は10月より、短・中距離路線の機内においてもインターネット接続の提供を開始する。2018年半ばまでには、保有するエアバスA320ファミリーの全機材に搭載を予定している。

6月より導入し、10月よりサービスを開始する

これに伴い、ルフトハンザ テクニックは欧州におけるMRO企業で初めて欧州航空安全局(EASA)から追加型式設計承認(STC)を取得。A319、A320、A321などA320ファミリーに、ブロードバンド衛星技術(Kaバンド)のアンテナを設置していく。このSTCは、航空機のハードウエア/ソフトウエアにおける改造内容がEASAの規定、および、航空機の継続的な耐空性を保証する設計仕様に沿ったものであることを証明するものとなる。

この技術を利用した機材の投入はすでに6月から始まっており、今後数週間にわたって機内システムの機能と安定性の両面で試験が行われる。新インターネット接続サービスの利用は10月からを予定しており、同様のサービスはルフトハンザ グループの各航空会社でも順次利用できるようになる。

ルフトハンザと技術パートナーであるインマルサットが今後展開するサービスは、Kaバンドに基づくものであり、インマルサットのGlobal Xpress(GX)ネットワークを通じ、短・中距離フライトにおいて接続を提供する。乗客は自分の端末からWi-Fi経由でインターネットにアクセス可能。通常のインターネットサーフィンや電子メールの利用のほか、動画ストリーミングなども楽しめる。将来的には、自分の端末からSMSを使ったり、データを転送したりすることも可能になるとのこと。

欧州でGX通信ネットワークとハネウェルが設計したKaバンドアンテナに関わるシステムが導入されるのは今回が初となる。システムの設置には、キャビン内外で電気的ならびに構造的な改造が必要となり、全ての改造は免許を保有するルフトハンザ テクニックの開発部門が手掛け、確認していく。作業は最長4日間、もしくは通常のメンテナンス作業の期間内に完了させる。

ルフトハンザはブロードバンド接続のできる世界初の定期便運航を2003年1月15日に開始。その後、ボーイングが提供していた「コネクション・バイ・ボーイング」が商業運用を停止したため2006年に中断したが、2010年12月に航空会社として初めて、大陸間路線でブロードバンド接続の提供を開始した。2015年6月以降、保有する全長距離路線用機材107機にルフトハンザFlyNetを導入している。