JR西日本・JR四国は20日、夏の期間(2016年7~9月)に運転する臨時列車の概要を発表した。岡山エリアで4月から運転開始された観光列車「ラ・マル せとうち」は今夏、岡山~宇野間に加え、瀬戸大橋線経由で岡山~高松間を走る列車も設定される。

「ラ・マル せとうち」は今夏、岡山~高松間でも運転される

岡山エリアでは今春、213系を改造した「ラ・マル・ド・ボァ」(2両編成)による観光列車「ラ・マル せとうち」を岡山~宇野間で運転している。「ラ・マル・ド・ボァ」は旅行鞄を意味するフランス語で、車体は白を基調に、側面の窓回りに黒の太線を施し、かばんのように見立てたデザインも特徴。車内の一部座席は窓側向きのカウンター席となり、自転車を8台積み込めるサイクルスペースも設けた。

「ラ・マル せとうち」は今夏、7~9月の毎週金曜日に瀬戸大橋線経由で岡山~高松間を走行する。下りは岡山駅10時11分発・高松駅11時44分着、上りは高松駅14時25分発・岡山駅16時0分着で運転され、下り・上りともに途中停車駅は坂出駅のみ。なお、岡山~高松間の運転では、サイクルスペースは利用できず、「自転車を解体または折りたたんで専用の袋に収納してご利用ください」(JR西日本)とのこと。

岡山~宇野間での運転も行われ、土休日を中心に、瀬戸内国際芸術祭の夏会期中(7月18日から9月4日まで)は月・火・木曜日にも運転される。運転時刻は下りが岡山駅10時11分発・宇野駅11時10分着、上りが宇野駅15時0分発・岡山駅16時0分着。岡山~高松間・岡山~宇野間ともに全車グリーン車指定席の普通列車として運転され、乗車のためにあらかじめグリーン券を購入する必要がある。

瀬戸大橋線経由の臨時列車「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」は今夏、7月16日から8月31日まで毎日運転されるほか、7月2・9・10日と9月3・4・10・11日、9月17~19日、9月22~25日にも運転される予定。各運転日とも岡山~高松間1往復(上りは高松駅9時10分発、下りは岡山駅15時21分発)・岡山~琴平間1往復(下りは岡山駅11時18分発、上りは琴平駅13時16分発)、全車グリーン車指定席での運転となる。

岡山駅発着の特急「しおかぜ」は、8月10~21日のお盆期間中と7月16~18日・9月17~19日の連休中、高松駅発着の特急「いしづち」との併結運転を行わず、8両編成(一部列車を除く)で岡山駅へ乗り入れる。これにともない、岡山~松山間で4往復設定されている新型車両(8600系)の「しおかぜ」は、お盆期間中の全列車、7・9月の連休中の一部列車において、新型車両での運転は行わないとのこと。