JR西日本と、京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINSは20日、臨時列車の快速「くみはまライナー」を期間限定で運行すると発表した。城崎温泉~久美浜間で1日3往復設定し、キハ40形またはキハ41形による気動車1両の運転とされている。

播但線を走るキハ41形(2014年撮影)

快速「くみはまライナー」は今夏、新たに設定される列車で、運転日は7・8月の土休日と9月17~19日の計23日間を予定している。JR山陰本線・京都丹後鉄道線(宮豊線)で直通運転を行い、ともに北近畿エリアを代表する観光地である城崎温泉~久美浜間を乗換えなしで結ぶことで、新たな旅行需要を創出するとともに、両社の連携強化も図る。

使用車両とされるキハ40形・キハ41形うち、キハ41形は片運転台のキハ47形を両運転台に改造した車両。運転台を増設した側の車体前面は従来のキハ40・47形と異なるデザインで、切妻形の特徴ある外観となっている。

快速「くみはまライナー」は気動車1両のみ、自由席の快速列車として1日3往復運転される。城崎温泉駅の発車時刻は9時39分・11時19分・13時36分、久美浜駅の発車時刻は10時40分・12時50分・15時56分。城崎温泉~久美浜間の所要時間は30~50分程度で、途中の豊岡駅に停車する。運行開始初日の7月2日、城崎温泉駅で出発式が開催されるほか、同列車の運転日に久美浜駅で特別イベントの開催も計画され、詳細は6月上旬頃に発表されるとのこと。同列車の利用に便利な商品の販売も検討されている。

JR西日本は夏の期間(2016年7~9月)、快速「くみはまライナー」の他にも北近畿エリアで多彩な臨時列車を運転。お盆期間に特急「はまかぜ」「きのさき」の臨時列車を運転するほか、定期の特急列車の延長運転も行う。竹田城跡・山陰ジオパークへの観光に便利な列車も設定され、快速「天空の城 竹田城跡号」は7~9月の毎日、城崎温泉~寺前間で1日1往復、気動車1両で運転。鳥取~豊岡間では、7~9月の土休日に快速「山陰海岸ジオライナー」が運転され、4月に外装ラッピングを一新した車両(キハ126系)を使用する。