「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載中の、堀越耕平によるアクションコミック『僕のヒーローアカデミア』がTVアニメとなって4月より放送開始となったが、そのアニメオープニング映像が、アニメ公式サイトTOHO animationのYoutube公式チャンネルにて公開された。

ポルノグラフィティによるオープニングテーマ「THE DAY」に乗って、主人公・緑谷出久、No.1ヒーローのオールマイト、出久の幼馴染みの爆豪勝己ら、キャラクターたちが次々と登場し、目まぐるしく動き回る本映像だが、今回の配信にあたり、OP映像の絵コンテを手掛けた『僕のヒーローアカデミア』の長崎健司監督が語ったOP映像に関するコメントを紹介しよう。

――OP映像のテーマを教えてください

長崎監督「アニメ本編同様、OP映像もまずは出久とオールマイトの師弟関係、2人の関係性を出したいと思いました。そこを軸にして、他の要素も加えていこうと」

――オープニングテーマの「THE DAY」についてはどんな印象を持ちましたか?

長崎監督「楽曲の歌詞やメロディに合わせて構成を組んでいくわけですが、『THE DAY』を聴いて、ポルノグラフィティのお二人がすごく『僕のヒーローアカデミア』の原作を読み込んで考え抜いたうえで、作品の世界観というか、そういったものを歌詞も含めて表現してくれたのが感じ取れたんです。前半では、出久の境遇とかそういうちょっとつらいところも感じさせつつ、そこから前向きに向かっていく、励ましてくれる。出久が成長していくイメージがある楽曲だと思いました」

――前半から中盤にかけて出久のドラマが描かれている気がします

長崎監督「そうですね。例えば、中盤の出久と爆豪のシーンは、出久のオールマイトとの関係の一方、出久と爆豪の関係というのも物語の大事な部分なので、ピックアップしたいと思いました。二人の対決は今後の大事な見どころのひとつでもあるので」

――サビからはアクションが目まぐるしく展開しますね

長崎監督「この作品は、ヒーローアクションモノという面と、ヒーローを目指す少年少女たちの成長物語という面がある。その二面性を表現しようと、サビではまずオールマイトと相澤という、ヒーローであり先生でもある、生徒たちを引っ張る2人のアクションで始めて、生徒たちはバトルに"駆けつける"イメージで、表情や動きを前向きな形で描きました」

――OP映像の中で、こだわりというか、気にかけたシーンはありますか?

長崎監督「サビの最後、出久のパンチと、オールマイトのパンチが重なるところですね。これは楽曲を聴く前から入れたいって考えていました。『出久とオールマイト』という2人をテーマに描くうえで、根幹というか、そういうものだと思います」

OP映像より

アニメ本編は第2話までが放送され、出久とオールマイトの出会いと、出久の内に秘められたヒーローの資質をオールマイトが見出すまでが描かれているが、4月17日(日)夕方5時には第3話が放送。オールマイトの「君はヒーローになれる。」という背中を押してくれる言葉に胸を突かれた出久が、いよいよヒーローになるため、ヒーロー育成の名門・雄英高校への入学に向けて力強く前進していく。そして、"無個性"の出久に対し、オールマイトからある提案が…。さらに新キャラクターたちもいよいよ初登場となり、物語が加速していく第3話、そして今後の展開について、長崎監督は次のように語っている。

長崎監督「第3話から、出久とオールマイトの師弟関係が本格的に始まります。それと(メインキャラの)お茶子と飯田も初めて登場して、これを皮切りにOPに出てくるたくさんのキャラクターたちが登場していきます。雄英の生徒たちの"個性"が描かれるのはもちろん、サビの部分で登場している"敵(ヴィラン)"との戦いが待っています。OPのようなアクションを楽しみにしていてください」

第3話先行場面カット

TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第3話は、4月17日(日)夕方5時よりMBS/TBS系列全国28局ネットにて放送。

(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会・MBS