子どもにやらせたいスポーツは何ですか?

4月に入り学校では新学期が始まった。1年の大きな節目ともいえるこの時期、子どもに新たな習い事をさせようと考える親は多いのではないだろうか。そこで今回は、習い事のジャンルの1つ「スポーツ」について、子どもに何を体験させたいか外国人20人に聞いてみた。


Q.子どもにやらせたいスポーツは何ですか?

■水泳
・「全体的に体を動かしたり、姿勢を正したりする水泳を勧めたいと思います」(イタリア/30代前半/男性)
・「水泳。ライフスキルの1つだと思うからです」(シンガポール/20代後半/男性)
・「水泳。いざというときに必要になるかもしれません。泳げるとビーチやプールに友達と遊びに行っても安心」(フィリピン/30代半ば/女性)
・「水泳をやってほしい。健康によく、いい運動になります」(ポーランド/30代前半/女性)
・「水泳をやらせると思います。自分も子どもの頃にやっていて、身体が成長したと思います」(ブラジル/40代前半/女性)


■武道・武術
・「スイミング、空手やテコンドー、テニス」(韓国/30代前半/女性)
・「武術の修行をさせます。とてもいい運動になるし、命を守るためにも役に立ちますから」(スペイン/30代前半/男性)
・「子ともが自分を守るために水泳と合気道、チームワークの勉強で野球かサッカー、メンタルとセルフコントロールの(力をつける)ため、ゴルフを経験してもらいたいと思います」(オーストラリア/30代後半/男性)


■球技
・「テニスです。子ども自身が興味を持っているからです」(台湾/40代後半/女性)
・「自分は父にテニスを教えてもらったので子どもができたら、テニスをやってもらいたいと思います。また、男の子がうまれた場合、強くなってもらうためにボクシングとか格闘技をやってもらいたいと思います」(ロシア/20代後半/男性)
・「ラグビー。体力的に優れているため」(インドネシア/20代後半/男性)


■子どもがやりたいものなら何でもいい
・「子どもが興味のあるスポーツ」(マレーシア/30代半ば/女性)
・「これに関しては自由にさせたいと思います」(香港/20代後半/女性)
・「子どもがやりたいスポーツであればなんでもOKです」(カナダ/30代前半/女性)
・「ありません。子どもが自らやりたいスポーツをやらせることが基本です。今はサッカーをやっています」(ベトナム/30代前半/女性)


■総評

調査結果で印象的だったのは、子どもにスポーツをさせる動機として多くの外国人が、「自分の身を守れるようにする」という理由をあげたことだ。「いざという時に」「命を守るため」など、その回答の背景には子どもに対する強い愛情がこめられていた。

中でも20人中最も多かった回答が「水泳」だった。海や川で事故にあったときのことを想定しているのだろうか。全身運動であることから、健康によかったり、運動効果が高かったりすることも大きな理由になっているようだ。また、自分の身を守るという観点からわかりやすいのが「武道・武術」。危険な状況に置かれた際、実践的なスポーツが上位に並ぶ結果となった。

子どもの体力や忍耐力、ジャンルによってはチームワークも身につけることができるスポーツの習い事。選択肢の1つに入れてみてはいかがだろうか。


調査時期: 2016年2月15日~2016年3月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20名
調査方法: インターネット応募式アンケート

※写真と本文は関係ありません