ポルシェ ジャパンはこのほど、「911 R」の予約受注を全国のポルシェ正規販売店で開始した。50年前に登場したホモロゲーションモデルと同様のピュアスポーツカーで、最高出力500PSを発揮する4リットルの水平対向自然吸気エンジンを搭載する。
1967年に登場した初代「911 R」は、ホモロゲーションモデルとして限定生産され、ラリー、タルガ・フローリオ、スピードトライアルなどで活躍した。非常に希少で、伝説のモデルとされている。今回登場した「911 R」も、初代モデルと同様、体系的な軽量設計、最高のパフォーマンス、少数の限定生産となっている。
車両総重量は1,370kgで、「911 GT3 RS」よりもさらに50kg軽く、現時点では最軽量の「911」となっている。ボンネットとフェンダー部分にはカーボンを使用し、ルーフにはマグネシウムを使用した。これによって大幅に軽量化され、重心位置も低くなった。リアウインドウとリアサイドウインドウは軽量プラスチック製。リアシートはなく、エアコンはオプションとなっている。
同モデルは高回転型の6気筒自然吸気エンジンと6速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、エモーショナルなハイパフォーマンススポーツカーとして、ポルシェ モータースポーツにより開発された。「911 GT3」や「911 GT3 RS」とともに、高性能自然吸気エンジンを新たな次元に押し上げルモデルといえる。
エンジンは「911 GT3 RS」から継承したもので、最高出力500PSを発生。静止状態から3.8秒で100 km/hに到達する。最高速度は323km/h。価格は2,629万円(税込)で、991台のみの限定販売となっている。