マンダムはこのほど、20代後半~30代の男性2,116人を対象に実施した「男の頭皮」についての調査結果を明らかにした。
「髪・頭皮に対する悩み」を尋ねたところ、最も多い回答は「将来の薄毛を防ぎたい」(62%)だった。次いで「嫌なニオイを抑えたい」(56%)、「アブラ(皮脂)・ベタつきをなくしたい」(54%)、「頭皮のダメージをなくしたい」(48%)となっている。
頭皮の健康状態について調査すると、84%は「フケ・発疹・湿疹」など荒れた不健康な頭皮であることがわかった。トラブルがない人は、16%にとどまっている。
同社によると、頭皮は顔の肌に比べ、角層水分量が少なくバリアー機能が低いため、肌荒れしやすい状態にあるとのこと。熱や痛みなどの刺激に対しての皮膚感覚も鈍い。物理的刺激(摩擦刺激)を与え続けるとさらに鈍感になるため、ダメージを受けても気づきにくくなると考えられている。
また、頭皮は顔の肌に比べ皮脂量が多いことも分かっている。頭皮脂はUV(紫外線)によって地肌に悪影響を及ぼす過酸化脂質へと変化するため、頭皮ダメージの要因のひとつになるという。
地肌の表面状態(頭頂部のキメ)を調べたところ、20代から30代になるとキメが粗くなり、地肌の健康状態が急激に低下することが明らかとなった。「頭皮に毎日ドライヤーの熱を当てる」「UV刺激」「間違ったマッサージ」などによる物理的刺激を与え続けると、頭皮はダメージを受けて不健康な状態になり、キメが粗くなってしまうと考えられる。
さらに30代~40代の男性を対象に、薄毛でない人と薄毛の人の頭皮の硬さと皮脂量を比較すると、薄毛の人の頭皮の方が硬く、頭皮脂量も多いことがわかった。
これらの調査結果から、頭皮は荒れやすく、不健康な状態を放置していると薄毛リスクが増大することが明らかとなった。健康な頭皮を維持するためには、20代からの適切な地肌ケアが重要だという。