神戸電鉄有馬線・粟生線の分岐駅である鈴蘭台駅現駅舎が移設されることになり、このほど新駅舎の概要が発表された。既存のホーム上に設置される橋上駅舎となり、2018年夏頃の供用開始を予定している。
現在、鈴蘭台駅の改札口はホーム階の下にあり、鈴蘭台環状線を挟んで北側に東改札口・西改札口、南側に南改札口が設置されている。これら3カ所のうち、東改札口・西改札口は新駅舎の完成で1カ所に集約されることに。新駅舎に隣接して再開発ビルも建設され、新設の改札口から再開発ビル3階へ接続する。橋上駅舎へのアプローチとして、北東側に階段、南西側(現在の西改札口付近)にエスカレーターが新設される。
鈴蘭台駅のホームは2面4線。新駅舎の完成にともない、各ホームからコンコースへの階段に加え、エレベーター・エスカレーターも1基ずつ新設される。現行の南改札口については、新駅舎が供用開始した後も引き続き利用可能とのこと。
駅周辺では交通安全の確保と、神戸市北区の玄関口にふさわしいにぎわいを創出するため、再開発事業(鈴蘭台駅前地区第二種市街地再開発事業)が進められている。再開発ビルもその一環で建設予定だが、事業費の見直しや工事スケジュールの調整などを踏まえ、このほど事業計画の変更が発表された。今年2月から本格的に工事に着手し、新駅舎と同じく2018年夏頃の供用開始をめざし、事業を推進していくとしている。