『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが、主演を務める社会派サスペンス『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』(1月30日公開)について熱く語るインタビュー映像がこのほど、公開された。

主人公デニスを演じるアンドリュー・ガーフィールド

本作で描かれるのは、リーマン・ショック後のアメリカ・フロリダ州を舞台に、金、欲望、モラルの間で人生を狂わせていく男たち。ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツが『世界の99%を貧困にする経済』の中で唱えた説をベースに、住宅ローンの返済不能により家を差し押さえられた人々の事実に基づいて映画化された。

ローンが払えず、突然失ったわが家を取り戻すために奮闘する主人公デニスを演じるのは、アンドリュー・ガーフィールド。公開されたインタビュー映像では、彼が『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ後、最初の主演作として選んだ本作について熱弁している。

映画の序盤に登場する衝撃的な2分間での強制退去シーンについて、「引き受けざるを得ないと僕に思わせたシーン」と語り、「自分からは決して降りられない列車が発車する感覚だ。しかも地獄行きの列車だ」と独特な言葉で説明。「家族がバラバラにならないよう守りつつ、人間としての品位や価値を守ろうとするんだ。自分を見捨てた社会の中でね」とガーフィールドが説明する物語冒頭での状況とは裏腹に、デニスは家を失ったことにより人生が激変。目的のためになりふり構わず突き進む結果、次第に本当に大事なものを見失っていく姿がまさにジェットコースターとも言える起伏とスピード感で描かれていく。

また、「居場所を追われたり不当に扱われたり、人間性を踏みにじられた経験は誰にでもある」と、誰もが共感できる作品であることをアピール。作品選びにとりわけこだわりを見せる彼の本作以降の映画出演は、マーティン・スコセッシ監督作『Silence』(原題)とメル・ギブソン監督作『Hacksaw Ridge』(原題)の2本のみ。本作の監督ラミン・バーラニによると、ガーフィールド自身が「この映画に個人的なつながりを感じて思い入れがあるようだった」と語っている。


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