QLife(キューライフ)はこのほど、在宅医療を受けている患者の家族500人を対象に実施した「在宅医療費」に関する意識調査の結果を明らかにした。調査期間は2015年12月18日~24日。
在宅医療費をどれくらい負担に感じているか尋ねたところ、合計で76.4%が「とても負担に感じている」「少し負担に感じている」と回答した。疾患別では「認知症」が最も高く、87.8%が負担に感じていると答えている。次いで脳卒中、脳梗塞などの「脳血管障害」の81.1%だった。
最近1カ月の在宅医療費(自己負担額)について聞くと、最も多いのは「1万円以下」(24.8%)、次いで「5,000円以下」(21.6%)だった。最少額は1,000円、最大額は12万円だった。平均では1万9,590円となっている。
年代別に見ると、在宅医療を受けている家族の年齢が「70代未満」では、平均2万1,610円で、最大12万円だった。疾患別にみると「がん」(平均3万650円)や「脳血管障害」(平均2万5,070円)は負担が多い。「70代以上」では、平均1万8,890円、最大4万4,000円だった。
在宅医療費は今後増えると思うか尋ねると、71.6%が「今後も増えると思う」と回答した。「どちらともいえない」は24.1%、「減ると思う」は4.3%となっている。
今後の治療は、在宅医療と入院どちらがよいと思うか聞くと、70.2%が「入院よりも(このまま)在宅医療のほうがよい」と答えている。